英検2級のライティングを解くには?解答するときのコツを5つ解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

ライティングを解く5つのコツとは?

ここからはライティングを解き、効率的に得点するコツをご紹介します。自由記述形式で、80語~100語を用いるという条件だけを見ると「論文を書かなければならないのか」などと誤解しがちですが、英検2級試験の目的は正しい英語力を備えているかを確認することです。このポイントを把握すれば、ライティングで得点するための攻略法もすんなりと理解できるはずです。

形式に従って書く

形式に従って書くことがライティングを解くコツの一つです。自由記述形式が用いられていますが、日本の読書感想文や小論文のように評価される形式はおおむね決められてます。

そしてその形式は、TOPICに対する自分の賛成、反対を端的に述べること。その後に理由を2つ書き、最後に冒頭の主張をもう一度書くというものです。この3つの構成で成り立っていることが分かれば、冒頭に「私は◯◯と思う」「その理由の1つ目は◯◯」「2つ目の理由は◯◯」「だから私は◯◯という考えを持つ」というテンプレートに沿って書けばいいことが分かるでしょう。

さらに、このような文章を構成するために使用する接続詞や副詞が決まってくるため、接続詞や副詞を引いた60〜70個ほど単語を用いれば、条件を満たすことになります。たくさん書かなければならないという不安を解消することができるでしょう。

ポイントを活用する

ライティングを解く2つ目のコツはポイントを活用することです。先ほどの例題で見られたように、問題文にCostやWork、Communicationをキーワードとして使用しなさいと書かれています。

このポイントをそのまま使用するつもりで構成を考えることが、ライティングを解くためのコツとなります。英検2級ともなると、自分が知っている難しい英単語を使用したくなってしまいますが、スペルミスといったリスクを考えると極力ミスのない英単語を使用したほうが無難と言えます。

分かりやすい表現を利用する

分かりやすい表現を利用することが、ライティングで得点する3つ目のコツです。自由論述形式では80~100語を用いることを求められていますが、論文を書く必要はないのです。

質問に対して賛成か反対かという自分の立場を明確にし、その立場をとる理由さえ記載できていれば、しっかりと得点することができます。英語力も出題されたテーマに関する周辺知識も備えているにもかかわらず、ついつい論文のように難しい内容に仕上げてしまい、合格できなかったというケースも決して珍しくありません。

トピックの文章を利用する

自分の主張を明確にした後の理由も、難しい内容にする必要はありません。トピックの文章を利用すれば、合格点に達する文章に仕上げられます。そして、シンプルに分かりやすくトピックの文章を上手に活用する手順は、はじめに自分の考えを日本語で下書きしてしまうことから始まります。

先ほどの問題では、「日本人の学生が海外で学ぶことにどのような意見を持ちますか?」と聞かれているため、「私は日本人の学生が海外で学ぶことには反対です」と書き始めることができ、日本人の学生が海外で学ぶことという文章はそのままトピックの文章を流用できます。ですから、スペルミスをしてしまうといったリスクを軽減しながら、必要な単語数を稼ぐことができるわけです。

文章の論理性を気にし過ぎない

英検2級のライティングの構成では、正しい英語を使えているかが採点基準となります。そのため、文章の論理性を気にしすぎないことも、英検2級のライティングの構成で得点する大切なコツです。

余裕があれば自分の納得できる文章を追求すべきですが、内容が素晴らしくても加点されることはありません。また、英検2級くらいのレベルになると、リーディングとライティング、リスニングの3つの構成を時間内に解き切ることが難しくなるという側面もあり、ライティング以外の構成でケアレスミスがないかをチェックした方が合格の可能性が高くなります。自分の意見を伝えたいという気持ちも分かりますが、得点の取り逃しを防ぐ意識を持つことが英検2級に合格するという目的を果たすためのポイントと言えます。