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家計を任されている者にとって毎月の生活費の管理は必須です。しかし、節約を心掛けて家計簿とにらめっこしながら「そもそも生活費ってどこまでが生活費なんだろう」と感じたことはありませんか? 家計簿の仕分け方法は実に多様です。各家庭の考え方や家計簿のフォーマットによって「生活費」のくくりが異なることも多くあります。
この記事では生活費とはどのような費用を指すのか、家計簿をつけるときにどの項目をどの支出に組み込めばよいのかといった基本的なことについてまとめました。おすすめの家計簿アプリも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もくじ
生活費とは何か?
「生活費」という言葉を聞いたことのない人はあまりいないと思いますが、「生活費ってどんな費用?」と聞かれたとき、明確に答えられない人は多いのではないでしょうか? ここでは生活費とは何かという点について改めてご紹介します。
暮らしのために必要な費用
生活費とは「暮らしていくために必要な費用」のことを指します。細かくいえば、そのなかで毎月決まって支払うものや、レジャーや冠婚葬祭で急きょ支払ったものなどに分けられるのですが、それらすべての支出を合わせたもの、1ヶ月に支払うものを「生活費」といいます。
生活費とされる項目
暮らしていくために必要な費用=生活費ですが、その生活費は以下の3項目に分類することができます。家計簿をつけるときに気をつけなければいけないのは、これらの分類を意識して考えること。そうしないと家計管理ができなくなってしまいます。
固定費
固定費とは
- 基本的に毎月(毎年)支払う金額が変わらないもの
- 必ず支出するもの
のことをいいます。例を挙げると
- 家賃(住宅ローン)
- 保険料(生命保険・月払い)
- 税金(固定資産税・自動車税など)
- 教育費
- 習い事の月謝
- 駐車場の賃料
などです。固定費はどの家庭でも必ず支払っているものがあります。項目は異なったとしても、毎月決まった金額が支払われているものは固定費として考えましょう。
変動費
変動費とは
- 毎月支払ってはいるが金額が変わるもの
- 季節や状況に応じて支払う金額が変わるもの
を指します。
- 携帯電話(スマートフォン)代
- 水道・電気・ガス代
- 食費
- 洋服代
- レジャー費
などが挙げられます。この変動費こそやりくりや節約をすべき項目。努力や工夫で費用をおさえることのできる項目です。
特別費
特別費とは
- 定期的ではない特別に支払うもの
と考えましょう。
- 冠婚葬祭費用
- 習い事や部活動の特別徴収
- 医療費
などがあります。医療費や冠婚葬祭費用など、自分の意志ではどうにもできないもの、時々発生する支払いです。
生活費の平均
総務省統計局の家計調査報告 (2019年1~3月期平均)によると、2人以上の世帯の平均的な1ヶ月の消費支出は309,274円となっています。ただしこれはあくまでも平均値。2人以上の世帯といっても、共働き世帯や年金受給者の世帯などさまざまな状況の平均値であることを覚えておかなくてはいけません。
各家庭の状況に応じて一律ではないこと、自分達の条件とは異なる世帯も含まれていることを知った上での指標としましょう。