語学留学した場合の書き方には注意が必要
語学留学は、留学は留学でも、学歴には記載できない「語学研修」という扱いになります。その点について、どういうことなのかご説明します。
注意!語学留学は履歴書の書き方で経歴詐称となる場合がある
語学留学は、正規の留学とは認められていなので、履歴書の学歴欄に記載してしまうと、いわゆる固い企業の担当者からは、注意を受けるだけでなく、経歴詐称を疑われる場合もあります。なぜなら、語学留学の場合は、通常の留学のように学位を取るものではないため、履歴書の学歴欄に記載することは、法的にも経歴詐称違反することになってしまいます。
語学留学は履歴書のどこに書けばいい?
前術のように、履歴書の学歴欄には、記載できません。語学留学の場合は、自己アピール欄または特記事項欄に書くことになります。
履歴書の書面の都合で、どうしても場所がない場合は、学歴欄に記載することもできますが、あえてそういう冒険はしない方が賢明です。もし学歴欄に記載する場合は、「語学学習」と必ず明確に記載してください。せっかく内定が決まりつつあっても、ちょっとしたうっかりやミスが発覚した場合、厳しい会社であれば、内定が取り消しになってしまうこともあり得ます。
語学留学はどう書く?卒業?それとも修了?
語学留学は、努力して勉強した割には、就活における企業側での評価がやや低いという一面があります。1つには、学位を取ることが留学の目的となっていないこと、客観的な尺度を持たないことに由来しているようです。特に1年未満であれば、観光目的と受け取られやすい面もあります。特に、履歴書に、経歴詐称と疑念を持たれやすい要因の一例としては、入学、卒業、修了のいずれも使えないことです。
【書き方例】語学欄または資格欄に記載する正しい例
令和○○年○○月 ○○国○○大学○○校付属語学学校 語学留学(○○ヶ月)
【履歴書記載のポイント】
- 入学という言葉は使わず、あくまでも語学留学とします。
- 卒業、修了は使えません。学習した期間を書くようにします。
留学経験の記載だけでは不十分!何をアピールすればいい?
かつては留学ばかりでなく渡航そのものが、費用の面で大変だった時代から、いまや、しっかりした目的や明確なビジョンを持って臨めば、留学のチャンスを得ることは比較的容易な状況になりました。ですが、留学経験者が社会的実績を上げつつあり、それに伴い留学希望者が増えることで、ライバルも増えてきています。
就活においては、留学経験をただ履歴書に記載するだけでは、何のための留学で、そこで何を得たのかが分からず説得力がありません。ここからは、留学経験を履歴書はじめとする就活でどうアピールすべきなのかを解説します。
留学を意図した明確な理由や動機
留学を決意したときから、留学先で、自分をどうアピールするかを熱心に考えたはずです。そして、それが留学先の学校から評価され認められて留学をしています。就活の履歴書にも、留学が何のためのもので、どんな自分になりたいのか、なぜその学校を選んだかと理由は、それぞれが持っていることでしょう。これが履歴書の自己アピール欄などにしっかり記載すべき内容となります。
留学で何を得て何を達成したのかを具体的に
これもまた、就活において最も必要なことです。留学した際に明確な意図や理由、動機があるならば、留学や留学先で何を得たかが明確になっているのではないでしょうか。
それを就活の選考員や面接官らにしっかり具体的にイメージできるようまとめ履歴書等に記載すべきです。慣れない文化や環境のなかで得た経験は、留学経験者の絶対的な強みのはずです。
まとめ
留学経験者の社会的評価は年々高くなりつつあります。そして文部科学省をはじめとする応援サイト「トビタテ!留学JAPAN」などの支援を受けて、留学者の環境は有利に改善され整いつつあります。
留学経験を履歴書へ正しく記載することにより、自己アピールできる最大のチャンスを生かせるよう、当記事から何かをつかんでいただけたら幸いです。
参考
留学を経験した学生の就職 | 文部科学省
留学×キャリア応援宣言 |トビタテ!留学JAPAN | 文部科学省
留学した場合、履歴書にどう書けばいいの?|ハタラクティブ
語学留学での履歴書の書き方!経歴詐称になる条件を解説 | 転職成就
留学経験は履歴書に書くべき?正しい書き方レクチャー<記載例有り>|キュージェント