科学者に向いている人の特徴
科学者に向いているのはどのようなタイプの人でしょうか?
忍耐力のある人
科学者になるためにはとても大変なプロセスを経て、博士号の取得にたどり着かなくてはいけません。また、研究を行う上で最もネックとなるのが費用の面です。大学の研究室や民間企業の開発部門などでも十分な予算が得られないということはよくあります。そのような中で自分の行った研究成果をまとめるのは至難の業です。忍耐力があり、辛抱強く物事に取り組める人でないと科学者は務まりません。
専門分野への情熱がある人
科学者になるには自分自身の専門分野への情熱も絶対に必要です。科学者として働き始めたとしても常に最先端の科学技術について学び続け、新たな分野に挑戦していくことが求められます。
英語力のある人
理系の分野では英語が主な言語となっています。科学者の仕事はその分野を研究し、最新の知見を発見して発表することです。科学者としての評価は科学雑誌への論文の採択数や引用数で決まりますが、その時の論文は英語です。いくら良い研究をしても、英語で発信できなければ意味がなくなってしまいます。科学者になるためには、英語力は必須といえるでしょう。
科学者の年収・平均給与について
科学者の年収や平均給与についてはあまり知られていません。平均年収はいったいどのくらいになるのでしょうか?
平均年収
自然科学系の研究者(科学者)の平均年収は以下のとおりです。
- 全体:6,739,700円
- 男性:7,065,200円
- 女性:5,772,000円
企業規模別・年収
大学ではなく民間企業に就職した場合には、勤務している企業の規模によって年収は大きく変化しています。
企業規模 | 年収(賞与を含む) | 月収 |
10~99人 | 5,986,200円 | 383,900円 |
100~999人 | 6,023,600円 | 426,400円 |
1,000人以上 | 7,081,800円 | 461,500円 |
やはり企業規模が大きければ年収も月収も高いことが分かります。
参考
まとめ
科学者は好きなことに没頭できるというメリットがありますが、論文の作成や発表を通して広く世間の人に研究結果を知ってもらうことが何よりのミッションです。さまざまな試練があるのはどの職業でも同じこと。自分で研究してみたいと思う分野があるのであれば、ぜひ大学進学時から先を見据えて、進路決定を行いましょう。
参考
「科学者の役割」(視点・論点)解説アーカイブス|NHK 解説委員室
科学者・研究者になるには? 憧れの職業に就くためのプロセスとは|マイナビ 学生の窓口
科学者になるには?博士号を取得したうえで、研究所に就職する必要がある|JOB STEP