インテリアコーディネーターの3つの活躍の場
インテリアコーディネーターは、働く場によって仕事内容に違いがあることも注意しておきたいポイントです。ここからは多くのインテリアコーディネーターが活躍する住宅メーカーや不動産会社、家具メーカーや設備建材メーカー、デパートやインテリアショップに分けて、それぞれの活躍の場を紹介します。
①住宅メーカーや不動産会社
顧客が期待する空間を提供するのが、住宅メーカーや不動産会社に籍を置くインテリアコーディネーターの仕事です。特に注文住宅を契約した客を相手にすることが多く、内装の仕上げや配色、設備関係などの住まいに関する打ち合わせをこなしていきます。ただし、住宅メーカーや不動産会社は、アイテムに価格の制限を設けていることも多く、予算への配慮も求められます。
②家具メーカーや設備建材メーカー
家具メーカーや設備建材メーカーに勤めるインテリアコーディネーターは、クライアントに対し商品を紹介し、新しいアイテムを提案するのが主な仕事内容です。例えば、家具メーカーに勤め、ショールームに配属された場合には、その場で自分の会社の特徴が分かるよう、商品案内をします。また、オーダーをもとにクライアントの希望を満たしていくことも必要。住宅メーカーなどの企業に対して、これまでになかったアイテムを、どのくらいの値段で提供できるかを提案していきます。
③デパートやインテリアショップ
デパートやインテリアショップで働く場合は、ショップ内のアイテムを提案していくことが業務内容となります。空間づくりを提案する能力は必要ですが、お客様は店内の目に見えるアイテムの中から買うものを選ぶため、デザインや値段が出そろった状態で提案していくことが求められます。また、デパートやインテリアショップは求人条件のハードルが低く、業界未経験のインテリアコーディネーターがスキルを磨く場ともされています。
インテリアコーディネーターのやりがいと求められる能力
インテリアコーディネーターにはどのようなやりがいがあり、どのような能力が求められるのでしょうか。配色やデザインに関する知識だけでなく、顧客が期待するような提案ができるかがポイントです。
インテリアを探求できる
インテリアコーディネーターのやりがいであり、求められる能力の1つ目がインテリアを探求できることです。インテリアという分野は学べば学ぶほど、新たな発見があるものです。反対に、自分が好きなデザインや配色といった基準で、学び続けることをやめてしまう姿勢はインテリアコーディネーターとしてはあってはなりません。
顧客や市場が求めるさまざまな提案ができる
非常に抽象度の高いインテリアですが、その分、顧客や市場の希望に沿いつつ、幅の広い提案ができます。どのような環境でインテリアコーディネーターとしてのスキルを活かすかにもよりますが、住宅メーカーに勤める場合には数多くの壁材や設備から選択し、顧客が使う空間をアレンジできます。また、家具メーカーであれば、形のないところからクライアントのイメージを形作っていくため、同じ椅子であっても背もたれが丸いか、四角かなどで違ったニュアンスのアイテムを提案することが可能。任される業務範囲によっては価格交渉もできます。