医療事務になるには?仕事内容や気になる平均年収を徹底解説 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

医療事務になるための3つのルート

事務職のなかでも専門知識が求められることが医療事務の特徴です。冒頭でも触れたように必ずしも経験を問われる仕事ではなく、未経験からでも挑戦することができます。ただし、レセプト業務を行えるかどうかで待遇に差が出る傾向にあるため、これからご紹介する3つのルートのなかから有利になるものを選択することが重要です。

(1) 大学や専門学校を卒業して就職する

医療事務として働くための1つ目のルートが、大学や専門学校を卒業して病院やクリニックに就職するというものです。医療事務はレセプト業務を行うための知識によって待遇に違いがでる傾向にありますが、学歴はさほど重要視されません。

初任給などは大卒の方が優遇されることもありますが、早い段階から現場を知れる専門学校卒でも十分に活躍することができます。

(2) 資格を取得して就職する

第2のキャリアとしておすすめのルートが、資格を取得して就職するというものです。学歴を問われることが少ない医療事務ですが、一般的に知られている「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」といった資格を持っているのといないのとでは担当できる業務に大きな違いが生じます。

そのため、社会人として働く経験をした後に医療事務として活躍したい方は、スクールに通うなどの方法で事前に資格を取得しておくことをおすすめします。

(3) 無資格のままで就職する

とにかく早く働きたい方は無資格のままで就職することも可能です。決して数が多いわけではありませんが、学歴を問わず未経験者を採用する病院やクリニックもあります。専門知識を求められるレセプト業務を行うことはできませんが、採用されれば受付業務など比較的簡単なことから医療事務の仕事を覚えていくことができます。

医療事務のやりがいと向いている人の特徴

医療事務には一般事務にはないやりがいと難しさがあります。仕事である以上、さまざまな経験を通じて人間的に成長することができますが、仕事のやりがいについて知ることはそもそも医療事務に向いているかどうかを分析することにも有効です。

患者さんとのコミュニケーションを楽しめる

医療事務は事務という言葉が使われているものの、人と接することが非常に多い職種です。病院やクリニックを訪れる患者さんはもちろん、そのご家族との会話が必要になることも珍しくありません。

ただし、サービス業の接客とは異なり、患者さんの立場に立ったコミュニケーションが求められます。医師が診断結果を伏せておくようにと指示すれば、それを黙っていることが患者さんのためになります。命に関わる可能性があるという責任感を感じながら業務を行えるのは、医療事務ならではのやりがいです。

責任をまっとうする社会的意義がある

社会的な意義としての責任をまっとうできるのも、医療事務の大きなやりがいの1つです。医療事務にはレセプト業務を行うための知識が求められますが、医師や看護師とは違い、診療行為を行うことはありません。

直接患者さんに対して診療や処置を行うことはできませんが、支えとなって病院やクリニックを切り盛りすることに、大きな社会的な意義があります。