獣医師になるにはどうすればいいのか、気になる年収情報も紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

この章では、獣医師の勤務先別の平均年収について紹介をしていきましょう。

犬や猫をメインとした動物病院の勤務獣医師であれば、平均年収は300万から350万円程度。獣医師の中でも低めの年収となります。

動物園や水族館の動物のケアに携わる獣医師は、平均年収400万から450万円。勤務が、土日や祝日になったり、動物の体調に応じて急な呼び出しもあったりする仕事なので、柔軟に対応できる獣医師のニーズが高まっています。

JRAに勤務する獣医師は、競走馬の医療や伝染病の予防をメインとした業務に携わります。2017年度の年間平均年収は、約1,000万円。獣医師のカテゴリーの中でも比較的高めです。

製薬会社などの民間企業に勤務する獣医師は、主に動物を使った安全性試験に携わります。かなり専門性に特化した仕事ということもあり、平均年収600万から800万円であり、獣医師の平均年収より上回っています。

各都道府県の保健所や家畜保健衛生所などに勤務する獣医師は、約600万円となっており、比較的高めの収入を得られます。

国家公務員としての獣医師は、総合職と一般職の2つに分かれます。特に総合職として採用された獣医師は、待遇も良いのが特徴。30代であれば、約500万円。40代で約600万から700万円が平均年収となります。

また、国家公務員で一般職して入省した獣医師は、国家公務員の総合職より安い年収ですが、ほかの業種と比較しても高めの収入となります。

ただし、獣医師として国家公務員になるのは、採用人数も一握り。かなりの難関です。

獣医師は、勤務先によって年収や月収にバラつきがある職種です。年収アップを目指して、日々の仕事に努めている獣医師もいることでしょう。

獣医師が、年収をアップさせる近道は、自分の動物病院を構えることが挙げられます。勤務医よりもはるかに収入が上がります。ただし、状況によっては開業までの初期費用に金額がかかる可能性もあるので、その点を頭に入れておきましょう。

獣医師の将来性

犬や猫を家族の一員として飼育する世帯も増えていることもあり、ペットを飼うというケースが増えています。そのため、ペットの体調を専門的にケアする動物病院の需要は増えています。

獣医師になるには、まず獣医師関連の学部や学科がある大学に入り、数々の授業や実習をこなさないといけません。必要な単位を取得したら農林水産省が管轄する国家資格の受験資格が得られます。試験に合格して、晴れて獣医師としての仕事がスタートします。

獣医師の仕事は、実に多岐にわたっており、街の動物病院だけでなく、JRAや水族館での動物の診療と、検疫検査要員としての国家公務員などがあります。

また、獣医師の年収や月収は、一般的な職種よりは高めの設定ではありますが、勤務先によってバラツキがあります。その点については、事前に知っておくといいかもしれません。

獣医師は、一つの動物の怪我や疫病の治療とケア、そして出産までの全てに携われる職業であり、酪農対応や衛生管理など私たち人間の生活を支える役割も担っています。将来の選択肢に、さまざまなシーンで重宝される獣医師を考えてみてはいかがでしょうか。