システムエンジニアになるには【年収や将来性もしっかりチェック】 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

システムエンジニアにはこんな人が向いている

システムエンジニアはパソコンが得意なだけでなれる仕事ではありません。パソコンを使った仕事だと言っても、クライアントやプロジェクトメンバーとのコミュニケーションがとても重要になりますので、人との付き合いが苦手な方にはあまり向いていません。

システムエンジニアに向いているのは次のような人です。

  • IT関連への興味が強い人
  • 技術トレンドに敏感な人
  • コミュニケーション能力が高い人

システムエンジニアを目指すのであれば、やはりITに興味がある人でなければいけません。「少し興味がある」程度ではなく、自ら学びたいという姿勢を持つ方はシステムエンジニアに向いているでしょう。

IT業界は日々進歩を続けています。これまでの技術にとらわれず、トレンドを敏感にキャッチすることで、時代に応じたニーズに応えることができます。

システムエンジニアはクライアントの打ち合わせで要望を分析し、本質を理解しなければなりません。そのためシステムエンジニアには高いコミュニケーション能力が求められます。プロジェクトメンバーとの打ち合わせや調整などもあるため、人とのコミュニケーションが好きな人はシステムエンジニアとして活躍するでしょう。

システムエンジニアの年収は?

システムエンジニアになったら、どの程度稼げるものなのでしょうか。ここでは、システムエンジニアの年収について詳しく解説します。

システムエンジニアの平均年収

厚生労働省発表の平成30年賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアの平均給与は月約33万円、年間賞与は約105万円、単純計算で考えると、平均年収は501万円です。もちろん会社によって給料は異なりますが、システムエンジニアの平均給与額は、日本の平均を少し上回っています。

性差はある?

システムエンジニアの平均年収は、性別によって異なります。同調査によると、男性の所定内給与額の平均は34万4,500円、年間賞与は109万500円です。それに対し、女性の所定内給与額平均は28万4,700円、年間賞与は86万3200円です。

年収に換算すると、男性平均が522万4500円、女性平均が427万9,600円。男女では94万4,900円の差があります。しかし、20代では男女差はそこまで大きくありません。妊娠・出産・介護など、ライフステージによって働き方が大きく変わる女性は、収入が伸びにくいという理由があると予想されます。

経験年数が長いと給料は増える?

システムエンジニアは、経験が評価に大きく影響を与える職種です。経験年数が長いと、より多くの案件を担当し、システムに関する知識が豊富になっていきます。そのため一般的には経験年数が長いほど、給料は高くなるのです。

フリーランスの場合は?

フリーランスの場合、システムエンジニアの経験や受注案件の内容によって収入が大きく異なります。フリーランスのITエンジニアの求人サイト株式会社PE-BANKを見てみると、システム開発の案件は、報酬額50万円から120万円と幅広いことが分かります。一般的には、月に160時間前後の契約で、60万円から80万円が報酬の相場のようです。

毎月60万円から80万円の収入があれば、年収に換算すれば720万円から960万円です。年収を大きく上げて、自らの休みも確保するためにフリーランスの道を選ぶ方もいるでしょう。

システムエンジニアの仕事に必要なスキル

システムエンジニアは、いうまでもなくITの知識が必要です。コンピューターにうといという方は、そもそもシステムエンジニアには向いていません。では、システムエンジニアは知識さえあれば学歴は関係ないのでしょうか。

学歴よりも経験重視?

システムエンジニアの求人では、学歴不問としている企業も多くあります。学歴よりも経験を重視している企業が多く見られ、応募時にはアプリやシステムの開発経験が問われることが多いです。そのため、システムエンジニアを目指す方はより専門的な勉強をするために、大学ではなく専門学校への進学を希望することも少なくありません。

一方で大手企業では、四大卒が必須条件のところもあります。そのため、一概にシステムエンジニアには学歴が必要ないとは言えません。多くの企業は学歴不問ですが、企業によってはある程度の学歴が必要だと覚えておきましょう。

資格は必要?

システムエンジニアに資格は必須ではありません。しかし、資格を取ることで資格取得に必要な知識があることをアピールする材料にはなります。企業によっては、システムエンジニアの資格取得を推進し、資格手当をつけているところもありますので、資格を取っておいて損はないでしょう。

システムエンジニアの国家資格とは

システムエンジニアには、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家試験があります。システムエンジニア自体は資格が必要な職業ではありませんが、国家資格の取得は出世や転職で優位に働きます。IPAが主催する国家試験の種類の表を見ていきましょう。

(参照元:情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験

システムエンジニアとして有利になる資格は、情報処理技術者の10試験です。システムエンジニアになるために受験するというより、システムエンジニアとしてのキャリアアップのために取得する方が多いでしょう。中でも基本情報技術者試験(FE)は、システムエンジニアの仕事をする上で、取得を義務としている企業もあります。

システムエンジニアの民間資格とは

システムエンジニア向けの民間資格は、資格試験を主催する企業が、自社製品を使いこなせるかを審査する内容となっています。就職や転職の際は、企業が求めるスキルと合致すればかなり有効になるでしょう。

主な民間資格は以下の通りです。

  • マイクロソフト認定試験
  • Oracle認定Javaプログラマ
  • ORACLE MASTER
  • Linux技術者認定試験
  • Cisco技術者認定

上記の民間資格は受験日が決まっていません。試験実施企業に申し込み、提携会場で受験することができます。自分の予定に合わせて受験できるので、必要になったときから勉強することができます。

民間資格は受験料が高く、更新が必要なものも多いです。受けるタイミングや更新するかどうかはよく考えましょう。