ディジタル技術検定を取得するメリット
ディジタル技術検定は、どのような職業で活かせる資格なのでしょうか。主な例を2つ紹介します。
技術系のメーカーで活かす
ディジタル技術検定で必要となる知識は、主に製造分野や設計などの仕事で必要とされるもの。メーカーなどでものづくりに従事する場合は、知識を仕事でも役立てることができます。ディジタル技術検定に対するメーカーからの評価は高いとされており、ディジタル技術検定の資格を持っていることで特別手当が出るケースもあるといいます。また、近年ではディジタル技術検定合格に向けての奨励制度を導入する会社も増えているようです。
IT業界で活かす
近年では、埋め込みタイプのソフトウェアやロボットなど、IT技術を駆使した製品が登場しています。そのため、IT業界でもディジタル技術検定の資格を重視する企業が増えているようです。将来はエンジニアとして働きたいという方にはおすすめの資格といえるでしょう。
ディジタル技術検定の試験内容
それでは次に、ディジタル技術検定の試験内容について紹介します。各級によって試験内容は異なりますが、4級は「初歩的なディジタル技術と情報処理の知識」が求められ、3級は「基礎的な論理設計と情報処理の知識、さらに情報処理装置及び制御装置の基本原理の理解」が求められます。1級と2級の場合は情報部門と制御部門の2つの試験がそれぞれあり、高度な情報処理理論や自動制御理論が求められます。
情報部門の試験内容
1級の情報部門の主な試験内容は、以下の通りです。理数系の知識、ディジタル知識が求められるため、参考書や解説書でしっかりと理解する必要があるでしょう。
- 1級情報部門(筆記試験、記述式/120分)
① 情報処理システムに必要な情報処理理論・情報通信理論
② 計算機・計算機関連機器の構造
③ マンマシンインターフェース知識、プログラム作成
④ システムプログラム・応用パッケージの適用領域知識
⑤ ソフトウェア生産管理・システム構成論
⑥ ネットワークの設計・選定
⑦ 情報処理システムの導入・運用
(引用元:ディジタル技術検定 |資格の王道)
制御部門の試験内容
次に、制御部門の試験内容は、以下の通りです。
- 1級制御部門(筆記試験、記述式/120分)
① 回路理論・アナログ電子回路
② 論理設計理論・自動制御理論
③ 通信システム
④ 計測・制御機器
⑤ 計算機・計算機関連機器
⑥ ハードウェア対応のプログラム作成
⑦ 制御システム設計・運用
⑧ 計算機応用機器概要
(引用元:ディジタル技術検定 |資格の王道)
過去の試験内容については、公式HPで過去の試験内容をもとにした模擬試験の内容が公開されているため、確認しておきましょう。
参考
ディジタル技術検定 模擬試験|公益財団法人 国際文化カレッジ
ディジタル技術検定の受験対策におすすめの勉強法
ディジタル技術検定試験の主な勉強方法は、参考図書を活用する勉強方法と模擬試験に取り組む方法の2つあります。それぞれの勉強方法について、詳しく紹介します。
参考図書に取り組む
ディジタル技術検定の公式HPでは2~4級の参考図書が直販されています。一冊で受験対策がしっかりとできるように、実際に出題された問題を出題内容ごとに区分けし、体系的に学習できるように工夫されています。個人もしくは団体での申し込みが可能となっており、振り込みをした後に参考書が発送されます。検定の受験予定がないという方も、まずは内容について理解するための情報として購入するのもおすすめです。
参考
受験準備書のお申込みについて[個人]|公益財団法人 国際文化カレッジ
模擬試験も効果的
模擬試験は、前述した通り、ディジタル技術検定試験の公式HPで公開されています。制限時間もあり、本番さながらの試験を受けることができます。試験対策としても活用できますので、ぜひ利用しましょう。もし間違えた問題があった場合は、復習も忘れずに行いましょう。
ディジタル技術検定の受験情報
ディジタル技術検定の受験情報について、試験日や申し込み方法、受験料を紹介します。
申し込み方法
ディジタル技術検定の試験日は、毎年6月と11月の第4日曜日となっています。申し込むには、願書の提出と受験料の振り込みが必要になりますので、まずは願書一式を取り寄せましょう。個人受験の場合は願書請求はいつでも可能となっており、公式HPの専用フォームに必要事項を入力し、受け付けを済ませましょう。願書の受付期間は、試験日の2ヶ月前から1ヶ月前までとなっています。
受験料
受験料は1級が6,500円、2級が5,000円、3級が4,000円、4級が3,000円です。試験終了後は、約40日以内に合否についての通知がくる予定となっています。
IT業界やものづくりの現場で活かせるディジタル技術検定
ディジタル技術検定は、IT化が進む中で需要が高まっている資格です。企業によっては資格取得を奨励しており、評価が高い資格といえます。学生の取得率は高くなく、進学や就学に有利になるかもしれません。学生のうちに資格を取得するのもおすすめです。今回の記事を参考に、ディジタル技術検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。
参考
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ディジタル技術検定試験2級制御部門の勉強方法を紹介! | lisense+ : ライセンスプラス = 見極める力(sense) + 価値ある資格(license)