ハーバード大学の入試について
もちろん、ハーバード大学に入学するには、入学試験を受ける必要がありますが、日本の大学入試とはまったく異なります。
日本の大学入試は、学力試験と高校の調査書で合否を判定します。アメリカの大学は、入学のために1ヶ所に集まり試験問題を解くような学力試験はありません。その代わり、以下のものを提出する必要があります。
- 高校の成績を示すもの
- エッセイ
- 推薦状
- SAT(アメリカ全国共通テスト。1年のうち7回実施されている)の成績
そして面接を受けます。面接は卒業生が担当します。これらを総合的に審査して、合否が決まるのです。
エッセイは、ハーバード大学から課題を与えられ、それについて記述するものです。日本にも小論文を行いますが、問題作成者の意図に沿った内容であることが求められます。それに対し、ハーバードの場合は自己をいかにアピールできているかが審査の対象となります。日本と比べて、単に学力を競う、というわけではないのです。
つまり
- 誰にも真似できない個性
- リーダーシップ
- 想像性、独創性
- 運動能力
- 精神的な成熟度
これらを兼ね備えた人物が、ハーバード大にふさわしい学生だと言えます。願書は1月が締め切りで、願書やエッセイは大学のホームページからアップロードできます。一斉の学力検査がないので、明確な「入試日・試験日」も設定されていません。合否は3~4月に判明します。アメリカの大学は9月入学ですから、合格したら入学に向けて準備をしましょう。
情報収集をしよう
「彼を知り、己を知れば百戦殆からず」という言葉があります。大学入試も同じです。情報収集を行うことで、より受験に有利になります。とはいえ、ハーバード大は海外ですから、国内の大学を受験するよりもさらに綿密に調べておきましょう。
直接ハーバード大学に問い合わせる
まずは、直接ハーバード大学に問い合わせるのが近道です。大学の公式サイトには授業の内容、学生生活、授業料や奨学金などについて詳しく書かれています。公式サイトの「お問い合わせ」には大学の住所など明記されていますから、問い合わせてみるのもいいでしょう。
卒業生の話を聞く
ハーバード大学の卒業生で構成されている「ハーバードクラブ」という団体があります。日本にも「日本ハーバードクラブ」が存在し、ハーバード卒業後も交流を深めているのです。
日本ハーバードクラブでは「ハーバード大学出願手続き・留学説明会」を開催しています。大学生活や卒業生の現在をビデオや講演などで高校生に説明します。そして、出願の方法も教えてくれるのです。
ハーバード大学の出身者から直接話を聞けるいい機会です。参加費も高校生のおこづかい程度の金額のようです。ぜひ参加して、先輩方の話を聞いたり、積極的に質問したりして進学への意識を高めましょう。
ハーバード大学にこだわるなら
ハーバード・メディカル・スクールは、ほかの大学の学部を終了した学生なら誰でも受験できるのです。アメリカの大学にこだわるなら、ランクを下げた大学に入学し、学力を高めてメディカル・スクールを目指す方法もあります。
また、日本で医学部や医大に進学し、医師免許後、キャリアを積んでハーバード大学に留学する道もあります。ハーバード大学医学部に行く目的について子供と話し合い、このような方法があることも伝えてみてください。
参考
日本人学生の留学に関する意識調査|北海道大学
国公立大学 医学部学費一覧|河合塾医進塾
私立大学医学部学費一覧|河合塾医進塾
HARVARD COLLEGE|HARVARD COLLEGE
ニューヨーク大学医学部、学生全員の授業料を免除|リセマム
日本ハーバードクラブへようこそ|日本ハーバードクラブ