一般大学で驚いたこと
ここからは、現在の大学に入学して、音大と違うと感じたことについて書いていきます。
学校にいる時間が短い
音大の場合は大学が練習場を兼ねているので、基本的に朝から晩まで大学にいます。私は朝練をしていたので朝5時台から大学の防音室に入り浸っていました。そのあと授業やレッスン、合奏などをしていると22時くらいになります。
そんな生活だったため、今の大学で周りが「授業直前に学校に来て、授業が終わったらすぐ帰る」という当たり前のことに驚きました。みんな授業後はサークルやアルバイトなど、バラバラに過ごすものなんだな、と知りました。
学年や年齢を気にする
私は中退した後に一年間浪人もしているので、実質三浪の代です。同級生より三年年上だということは、全く気にしていませんでした。
しかし、再入学して初めてできた友達が「私実は、一浪してるんだ…」ととても深刻そうに打ち明けてきて、震えたのを覚えています。
ここでは一年の違いがそんなに重要なのか、と。音大生は院に行ったり留学したり、20代は勉強の時期という感覚が蔓延しているので、それまでは焦燥感を持たずにいました。今後は年齢や学年を少しは気にするようにしよう、と思ったのを覚えています。
自信がない(と言う)人に会った
今の大学で知り合った友人の中には、「自分に自信がない」と言う人がいました。自分はこういうことが人より出来ないとか、劣っているとか。
しかし、ふと思い返してみれば、音大の友人がそういうことを言っているのは聞いたことがありません。
なんて自信に満ち溢れた人たちなんだ…!と思うかもしれませんが、個人的には、そういうことではないと思います。
自信があるのではなくて、単に毎日がものすごく忙しいので、自信があるとかないとか言っている場合ではないのではないか。自信があってもなくても、関係なく本番は来るし、私の場合はもはや「断トツで自分が下手である自信」があったこともあります。そういうことを思い返すと、自信がなくて辛いなら、もうその余地すら与えないくらいの試練に飛び込んでみるのもひとつの方法なのかな、と思います。
まとめ
音楽高校から大学を中退するまで5年間を同じ環境で過ごしたため、音大生側の視点で書いてしまいましたが、今の大学に入って学んだことももちろん数えきれないほどあります。特に、5年間で失ってきた当たり前のこと(常識、勉強の仕方、いろいろな人との関わり方、まともな日本語、レポートの書き方…)。
私のような例以外にも、高校から大学で大きく人間関係が変わる人は多いと思います。そこでただ戸惑うのではなく、変化を目いっぱい楽しんで学生生活を満喫してほしいです!