ぼくが大学の授業に行かなかった理由②大学中退、その後 - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 3

高校生の自分へ

理由は後付け

ーーーでも、そうやって自信持ってやれたんだね。
「正直、学生時代の渦中にいたときは中退とかもフィーリングだった。理由は後付けだったと思う。今振り返ると意味づけできる行動だったし、自信が持てた。」

ーーー確かに、振り返ると一本筋が通ってるってことあるよね。
「まあ、100億売り上げた!、やってこれたんだよ!っていう自信ではないし、正直なところ、自分に自信は持ててないけど。中退したって言う選択に対して、人に対して理由を今話せる、納得できるって言うのが、今の自信かな。

自分のやりたいこと

ーーー高校生の頃の自分に何か言いたいことある?
自分のやりたいことを取るべきだったよね。商学部に行くっていう意志を通すべきだったと思う。親が言ったから、先生が言ったからって従ったくらい、いい子だった(笑)」

ーーー今の高校生に言いたいこととかある?
僕みたいに“大学生になる”、“一旦大学生になりたい”っていう目標を立てると失敗すると思う。目標が近すぎたね。入学した時には、就職とか、3、4年生で何してたいかっていう目標なかったから、今から進路を決める人たちは自分のやりたいことを真剣に考えておいた方がいいと思う。」

最後に: どこかで道は繋がっている

正直、学生時代の彼の様子を見て、側から見て理解できないこともありました。ですが、やりたいことを貫こうとする時、周りからの理解はなかなか得られないものではないかと思いました。
私自身、通信制大学に入り直したのは、「やっぱり自分のやりたいことはこれ(教育の仕事)なんじゃないか」と思ったことがきっかけでした。忙しくて辛い中では、自分の辿ってきた道がどこに通じるか分からないけれど、時々振り返ってみると、大事なことは変わっていないかもしれないと思います。少しずつでも、将来自分がどうありたいか、何をしたいかを考え続けることが、大事なのかもしれません。

(情報は2019年取材時のものです。)

この記事をかいた人

みっちゃん

明星大学教育学部(通信) 4年。東京都出身。都内の女子校から、早稲田大学国際教養学部へ。トルコに交換留学をする。一度社会人になった後、一念発起して教員を目指し始める。明星大学の通信課程在学中。