合格のための勉強法と解答ポイント
単語・熟語
英検準2級では、日常生活で使用される単語が頻出します。学校では、高校1~2年生の教科書レベルです。リーディングの短文の語句空所補充20問のうち約10問は、単語の知識問題です。動詞や名詞の出題範囲が8割、形容詞や副詞が残り2割。リーディングで求められるのは、説明文を読むための読解力です。勉強するには、教科書や問題集で出てきた単語を覚える所から始めましょう。意味を単に暗記するのではなく、形容詞や副詞などの品詞の違い、自動詞や他動詞の違いなども含めて理解しておくことが大切です。覚える際には音読やリスニングなどを通し、読む・話す・聞く・書くの4技能を意識して活用することが大切です。
熟語は、リーディングの短文の語句空所補充約7問で問われます。頻出は、動詞の働きを持つ熟語です。長文読解やリスニングでも熟語が頻繁に出てくるため、瞬時に意味が出てくる基準まで落とし込むと良いでしょう。単語と同様に問題集や教科書で、見つけた新しい熟語を覚え、参考書も使って語彙を増やしていきましょう。
英文法
英文法は、中学・高校で習う範囲から出題されます。文法や前置詞、関係詞、不定詞・動名詞など、多岐にわたって出題されます。リーディングのみならず、ライティングやスピーキングでも英文法を求められます。そのためある程度自分で英文を生み出せる文法力を身につけておきましょう。現在完了、受動態、動名詞、to不定詞、分詞、関係動名詞、比較などベースの文法を理解できるように固めておきましょう。選択式で答えるのではなく、しっかりと書ける、話せる基準で準備しましょう。まずは、基本的な文法問題、読解問題を解き、苦手な文法を明らかにします。その文法に関する解説を読んで理解を深め、実際にライティングやスピーキングでその文法を使った表現に挑戦してみてください。
長文読解
日常生活に関する話題が主です。約900語の長文を35分間で解くのが目安です。物語文では架空の人物の日常生活に関するエピソード、説明文では歴史や文化、社会、科学、生物などのテーマについて出題されています。長文読解で重要なのは、文脈の理解です。文章全体の構造をつかみながら、確実に内容を理解しましょう。物語文かEメールか、説明文かで大まかな文章展開は決まってくるため、展開を予測しながら読み進めてください。
英作文(ライティング)
日常生活の話題について、書くレベルを求められます。例えば、「生徒は学校でクラブ活動に参加すべきか?」といった身近なテーマについて書きます。質問に対する結論(自分の意見)とその理由を2点、50~60語の英文で書きます。この条件で英作文する場合には、次のような構成になります。
- トピックセンテンス(主題分) 自分の意見
- サポーティングセンテンス(支持文) その理由2つ
- コンクルーディングセンテンス(結びの文) 自分の意見を述べてまとめる
この構成に沿って作成します。まず、自分の意見と理由2点を箇条書きにします。その内容に従い、英文を書きましょう。書き終えてみたら、文法や単語のミス、論理性についてチェックしましょう。扱われるのは、日常生活や社会的内容など身近なテーマです。
リスニング
リスニングは3部に分かれます。第1部と2部は、同僚や友達、店員と客などの男女の会話です。第3部は、50単語の文章です。架空の人物に関するエピソードや、デパートや学校でのアナウンス、自然や文化についての説明などがテーマです。
英検3級とは異なり、リスニングの音声は1度しか読み上げられません。文章量も英検3級に比べると多くなります。そのため、内容を聞き逃さないように集中しておきましょう。聞きながらメモを残す訓練をしておいた方が良いかもしれません。リスニングテストのポイントは、大まかな流れをつかむことです。一字一句、完璧に理解するのではなく、文章全体の流れ、会話の展開をつかみましょう。また、訓練のためにリスニングで聞いた音声を、聞こえたままに復唱するシャドーイングも有効です。
スピーキング(二次試験・面接)
スピーキングは面接形式で行われます。問題カードに書いてある英文を音読して、その内容について質問されます。次に、イラスト2点の描写問題を出されて、最後に自分の意見を聞かれます。テーマは、ホームシアターやボランティアガイド、映画祭、プリペイドカード、電子辞書など、日常生活に関することばかりです。
英文の音読では、棒読みではなく、句や意味のまとまりで間をとって、相手が聞き取りやすいように発音しましょう。前置詞の前やコンマで間をとると自然です。文脈上、重要な単語を強調して、一単語ごとにアクセントを意識しながら音読できるようにしておきましょう。イラストの描写では、その様子を現在進行形で伝えていきます。自分の語彙力をフル稼働させて、辞書や参考書を見ずに、目の前の様子を英語で表現する練習を行いましょう。
英検準2級対策におすすめの参考書・問題集
独学で英検対策をするのはなかなか大変です。英文法の要点や頻出単語を重点的に学習できる参考書・問題集を活用して、効率よく学習を進めましょう。こちらの記事に、最新版のおススメ参考書・問題集をまとめてあります。ぜひ参考にしてください。
終わりに
英検準2級の問題内容や時間配分、勉強法についてご紹介しました。この級は高校生の教科書レベルの内容で、基本的には日常生活など身近なテーマで出題されます。本番を想定して十分な練習を行いましょう。同時に、専門的なトピックの出題も増えるため、より実践力を試されるのが英検準2級です。しっかりと対策して合格を目指しましょう。
参考
英検CSEスコアでの合否判定方法について|日本英語検定協会
【英検一次試験】合格点と時間配分を公開!2018年度最新版!(準1級・2級・準2級・3級・4級・5級)|ESL club
英検準2級のレベルと合格までの勉強法、面接の対策|英語の友
準2級の合格ライン|英検情報館