好きだったらやめる必要はない!受験と部活の両立で迷う受験生へ - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

部活を通して得たこと

自分を律する力は、3年間のテニス部生活なしには得られなかったように思います。試合に勝てなくて気分が乗らない日にも変わらずに練習予定は入っていて、うまくなりたい一心でがむしゃらに打ち続けたからこそ忍耐の力が付きました。また、「部活引退の時に言葉にできないような達成感を味わったように、もう一度卒業の時にその気持ちを味わいたい」という気持ちは大学受験の大きなモチベーションとなりました。

部活を続けるメリット

1.自信がつく

私が経験したように、部活をやり切ったという事実そのものが、その後の自分の自信になることは間違いないです。

2.精神力がアップする

厳しい部活であるならば、知らず知らず自分のメンタルは強くなっているはずです。また、コンクールや試合を通して緊張をうまく回避する方法も身につきます。私もテニスの試合経験を積んだからこそ入試の時は緊張しませんでした。

3.効率が上がる

部活に時間を取られる分、課題や自習に充てられる時間は減ります。そこで1つ1つ集中して取り組むようになるので、ダラダラ課題をこなす、といったことがなくなります。

4.仲間の存在

同じことを一緒にやってきた仲間の存在は、いつでも支えになるものです。時には勉強のモチベーションに、時には息抜きの話し相手にもなり、本当にありがたい存在でした。

5.規則正しくなる

長期休みなどは活動が朝早くからあることも多々あるので、早起きの習慣ができます。活動の開始時間が早まって一日が長くなり、夕方以降もたっぷり時間が取れるので毎日心地よい充実感を味わえます。普段も、活動時間はいつも決まっているので自分の時間の使い方を確立することができます!

部活を続けるデメリット

1.勉強時間が減る

週に何度か一定時間にわたって拘束されるわけなので、単純な勉強時間はどうしても少なくなってしまいます。

2.疲労がたまる

一日授業をこなしてからの部活なので疲労の蓄積はかなりのものです。どうしても終わらない課題がある日は睡眠時間も削らなくてはいけません。体力はかなり消費します。

やる気を上げるには?


以上が、自分の経験を踏まえて考えた部活を続けることの利点と欠点です。
ここまで読んでくださったあなたは、「部活、やっぱり続けてみようかな…」と思ってくれているでしょうか。
ここからは、両立のモチベーションを上げるためのお役立ち情報をご紹介します!

1.ノートをつける

私は部活ノートをつけていました。活動内容、反省、ちょっとした出来事など、その日のうちに1ページ以内に短くまとめることで、部活のことを勉強時間に持ち込まないようにしていました。例えば、大事な試合で負けた日は「どうして負けてしまったんだろう」「勝って次のラウンドに進みたかった」など、ネガティブな気持ちになってしまいますよね。そこで反省と改善点、次への前向きな意気込みをノートに書きつづるようにしたら、うまく気持ちの切り替えができるようになりました。ノートを閉じて「また明日から練習頑張って、次は勝ちたいな」というすがすがしい気持ちになるので、勉強の効率が上がるような気がします。

2.目標を書いた紙を、よく見える場所に貼る

勉強も部活も結果を残したいならば、どちらの目標も掲示してみましょう。まず1枚の紙に、両方の大きな目標を書きます。その下に、中目標・小目標をいくつか書いて完成です。小目標とは、中目標を達成するために必要なこと・中目標とは、大目標を達成するために必要なことです。
例えば「大目標:○○大学に合格する、引退試合で優勝する」「中目標:○月の模試で英語80点取る、部内戦で安定してベスト4」「小目標:毎日単語帳を○ページ進める、毎日筋トレを○回やる」といった感じです。
目標を達成するために自分が今何をやったらよいのか明確になるうえ、紙を見るたびにやる気が湧いてきます!勉強机の前や、使っている手帳の表紙に書いてもよく目につくのでいいですね!

おわりに

いかがでしたか?ここまで、最後まで部活を続けた私が感じた、「受験と部活」のことをお伝えしてきました。好きなことをやめてしまうのはもったいないと思います。ご紹介した方法も試しながら、今は辛くても、辛さ以上に価値あるものが得られると信じて頑張りぬいて欲しいです。

この記事をかいた人

椎茸

早稲田大学教育学部3年。 千葉県出身。子どもと英語が大好きで、早稲田大学教育学部英語英文学科に進学。来年度の教育実習にむけて密かに勉強中。趣味は中学から続けているテニスと旅行。