大学院中退は就職に不利?中退の影響と就職活動で気をつけたいこと - cocoiro career (ココイロ・キャリア) - Page 2

大学院を中退して就活する時に気をつけたいこと

大学院を中退して就職活動をする際に、特に気をつけた方が良いことはあるのでしょうか?

すぐに中退せず、まず就活してみる

中退する気持ちが強い場合でも、まずはすぐに中退の手続きをするのではなく、在籍したまま就職活動を行ってみましょう。中退してしまうと本当に身分が不安定なまま、就職活動を行うことになり、人によっては不安定な状況がストレスとなってしまう場合もあります。

まずは大学院に在籍したまま、大学のキャリアセンターを頼ったり、インターンシップやOB訪問などできるところからスタートして社会との接点を多く持つようにしましょう。働いている人や社会に触れる機会を持つことで、「やっぱり研究を続けたい」あるいは「やっぱり企業で働こう」と、自分自身の気持ちも白黒つけやすくなるはずです。

優先順位や大事にしたいことを決める

自分が就職活動をしていく上で、大事にしたいことを決めていきましょう。業種や職種、企業はさまざまなので、その中で給料や勤務地、福利厚生や社風など何を大切にしたいか、考えなければならないことは多くあります。

自分が希望する条件をすべて満たしてくれる企業はそうありません。だからこそ、自分の中で希望の条件に優先順位をつけることが大切です。そして、どうしてその条件が優先順位が高いのかという理由も合わせて考えましょう。

5年後、10年後のキャリアプランを考える

企業が知りたいことの1つとして、「大学院をやめて、今後はどうするの?」という先々のキャリアプランがあります。

「もしかすると大学院での研究に未練はないか?」「研究をやめて、社会でどんな人になっていこうとしているのか?」「それはうちの会社で戦力になってもらえることなのか?」ということも踏まえて、5年後や10年後にどのようになっていたいか、キャリアを重ねたいかを確認されることがあります。

自分自身が「5年後や10年後どのようになっていたいか」によっては大学院に在籍していた方が良いこともありますし、逆にすぐに中退して企業で実践を積んだ方が良いこともあります。就職活動に取り組む前、あるいはしている最中も、自分が将来どうなっていたいかをよく考えながら活動すると良いでしょう。

終わりに

大学院を中退すること自体が就職活動に悪影響を及ぼすのではなく、「なぜ中退したのか」「今後どうしたいのか」を伝え、企業を納得させることができないと中退したことが不利となる可能性が高いのです。キャリアプランを考えた上で、中退も就職も決断できると良いでしょう。

参考
学生の中途退学や休学等の状況について|文部科学省
修士課程・博士課程の関係について|文部科学省
退学したらどうなる?大学院を中退する理由と就職事情|ハタラクティブ
大学院中退は就職活動に響く?|ハタラクティブ
理系の大学院中退から就職への道を目指す方法|ハタラクティブ
理系大学院中退でも「後悔しない就活」をする4つのコツ|第2の就活
大学院中退からの就職活動!26歳女性が未経験エンジニア職を志望した理由は!?|第2の就活

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