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大学受験では、高校受験のときにはなかった小論文が出題されることが多くあります。小論文を授業で専門的にしっかりと教えてくれる高校は少ないですし、一から自分で勉強するとなると、何から始めればいいのか分からない場合もあります。
小論文は、試験の中でも重要視されるものの一つです。このまま受験するのは不安だという方や、小論文の書き方のコツを知りたい方のために、今回は小論文を書くときの3つのコツや、学部別にどのようなテーマで小論文が出題されているのかなどをご紹介をしていきます。
もくじ
小論文が上達する3つのコツ
まずは小論文が上達する3つのコツをご紹介します。小論文というと難しそうに感じるかもしれませんが、コツを知ってしまえば難しいものではありません。下記のコツを参考に練習をしていけば、どんどん慣れていきます。
小論文の書き方を覚える
小論文を書くには、まずマスの使い方を知る必要があります。マスの使い方については、決まりが多くあり混乱しやすいので、もう一度頭の中で整理をしておきましょう。マスの使い方には、以下のような決まりがあります。
- 1マスに1文字(記号などは例外あり)を書く。
- 横書きの場合、アルファベットは1マスに2文字書く。
- 縦書きの場合、数字は漢数字、単位はカタカナ、英語はカタカナに直すか1マスに1文字書く。
- 句読点(「、」や「。」)やとじカッコ(」)は、行の最初に書いてはいけない。もし行の最初に来てしまう場合は、前の行の1番最後のマスに一緒に書く。
簡単なことですが、上記の決まりが守れていない場合は小論文の内容よりもそちらに気を取られ、採点の際によく見てもらえない場合があります。覚えてしまえば、簡単なことですので、しっかりと確認をしておきましょう。
また、段落を上手に区切ることも重要です。段落がないと、分かりにくい小論文になってしまいます。自分も読み手も整理がしやすい小論文になるように、段落をつけて文章を作っていきましょう。「はじめ」「中」「終わり」の3段落でも問題ありませんが、「起」「承」「転」「結」を1段落ずつにして区切ると、より読みやすく分かりやすい小論文になると同時に、他の人たちとは少し違う小論文が書けるはずです。
自分の意見を持つようにする
小論文というのは、短い論文のことです。論文というものは、理論に基づいた自分の意見や主張を論理的に述べるものであり、説得力のある文章になっていないといけません。そのため、自分の意見が書かれていないものは小論文とは言えません。課題から何が問題かを見つけ出し、それに対する自分の意見や主張を、いかに説得力のある文章にできるかが勝負です。
小論文には、理論に基づいた事実を入れながら文章を作っていくことが必要不可欠ですが、大学の試験会場という場の中では、自分がもともと持っている知識や情報以外のものを、新たに入手することはできません。
試験のときには、課題から必要な情報を見つけ出し、適宜ピックアップしながら自分の意見とともに文章を作っていきましょう。小論文試験では、たくさんの知識が必要というわけではなく、今あるものを使って論理的な文章を書ける力が必要です。
自分の意見を持ち、文章に表現できるようにするためには、新聞やニュースなどを読んで小論文の練習をすることをおすすめします。小論文のテーマとする記事を一つ決め、なるべく早く、正確に要約します。要約が終わったら、その要約に対する自分の意見を文章にしていきましょう。最初はメモ程度のものをつなげていくことで、少しずつ文章を書くのも速くなっていきます。
過去問、類似問題を徹底的に練習する
普段から新聞やニュースで小論文を練習してもいいですが、可能であれば自分が受験する大学の過去問や類似問題の情報を入手し、それをもとに小論文の練習をすることが望ましいでしょう。
そして、練習した小論文は必ず先生などに提出しチェックをしてもらいましょう。自分で書けたつもりであっても、人の目が入ることで間違いが見つかることはもちろん、新しい視点から物事を見られるようになります。