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訛りが強く聞き取りにくい英語といわれているインド英語。国内のインターナショナルスクールやインド留学などでインド英語を学ぶことになると、ためらう人も多いのではないでしょうか。インド英語の聞き取りにくさにはいつくかの理由があるようです。その理由について調べ、今インドで英語を学ぶべきかどうか、現在のインドの国の情勢や学校の実情をみながら検討した結果をご紹介します。
もくじ
インド英語が敬遠される理由
人口が13億を超えるインドではさまざまな言葉があふれ、英語の使用率においても人口の約30%、およそ4億の人が日常的な会話に使っています。しかも、その英語は学校で教わったものではなく、人とのコミュニケーションの中で培われてきたものが多いです。そのためインド人の話す英語をHinglish(ヒングリッシュ)と呼び、聞き取りにくいインド英語として敬遠する人もいます。
では、そのインド英語とはどのようなものなのでしょう? 敬遠される理由は何か、学ぶ利点はあるかなど詳しくご紹介しましょう。
訛りが強い
インド英語が避けられてしまう大きな要因に、インドの公用語であるヒンディー語の訛りが強いところにあります。英単語をスペル通りに読むところに特徴があり、日本でいうならばローマ字読みに近い発音をします。日本人が「r」の発音に舌を上手に巻けないように、インドの人も「r」の音は苦手なようで「water」(水)は「ウォータル」、「brother」(兄弟)は「ブローダル」という言い方をします。
またつづりの中に「th」を含む単語があれば、その部分をタ行またはダ行の音に変えます。「Thank you.」(ありがとう)とあれば「タンキュウ」という発音になります。英単語には通常は発音しないアルファベットが含まれていることがありますが、インドではそれも音に出します。例えば「bomb」(爆弾)の中の「m」を読んで「ボンブ」で「Wednesday」(水曜日)は「ウェドネスデイ」といった具合です。
独特の英単語やイディオムを使う
インドでは独自に作られた英単語を使ったり、本来使われている意味とは違う使い方をしたりします。例えば、英語で「レストラン」を意味する単語は「restaurant」ですが、インド英語では「hotel」と言ったり、「3回」を英語では「hree times」というところをインドでは「trice」と言ったりします。
もう1つ、インド英語の特徴で忘れていけないのは特有の書き言葉です。とくにメールのやりとりに使われることが多いのですが、会話の最後に「dear」(親愛なる人)をつけ相手をドキリとさせたり、「the」を「da」と書いて混乱を招いてしまったりすることがあります。
インド人相手にしか使えない
インド英語はイギリス英語に近いと言われており、過去にイギリスの支配下にあった歴史が関係しています。ただ、インド英語の特徴を詳しく見てみますと、古いイギリス英語がそのまま残っているものが多く、インドの中で独自に発展してきた言語であることが分かります。
そのため、インド英語はともに歴史を歩んできたインドの人たちの間で使われるのがふさわしく、逆をいえばインド人に対してでしか使い辛いとも言えます。