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ファッションビジネス能力検定は、アパレル業界で認知度のある検定です。ファッションの知識のみならず、マーケティングや流通戦略、マネジメントなど、幅広い知識を測ることができます。今回の記事では、ファッションビジネス能力検定の難易度や、検定を活かせる職業、試験概要をご紹介します。仕事のスキルアップや就職にファッションビジネス能力検定を活用してみてはいかがでしょうか?
もくじ
ファッションビジネス能力検定とは?
ファッションビジネス能力検定とは、ファッションビジネスやファッション造形に関する知識だけでなく、マーケティングや流通戦略、マネジメントの知識を評価する検定です。
検定を主催している日本ファッション教育振興会は、ファッションに関する知識・技術向上・普及・振興を図るため、ファッションに関連する書籍を発行するほか、技能審査、コンクール開催などの活動を進めています。
ファッションビジネス能力検定は難しい?レベル・難易度について
ファッションビジネス能力検定は比較的難易度が低い検定と言われています。ここでは、1~3級の合格率と勉強時間の目安をご紹介します。
ファッションビジネス能力検定の合格率
ファッションビジネス能力検定の合格率は公開されていません。一般的には、3級は約70%、2級は約50%、1級は約20%と言われています。
一方、合格基準は公開されており、3級と2級は「ファッションビジネス知識」の配点のうち60%以上、「ファッション造形知識」の配点のうち70%以上がそれぞれ必要です。また、1級は5科目のうち、全ての科目で60%以上獲得しなければなりません。幅広い知識が求められます。
なお、2級と3級においては、いずれかの科目に合格した場合は次回・次々回の試験で合格した科目は免除になります。
ファッションビジネス能力検定で合格に必要な勉強時間の目安
勉強のテンポは人によって異なりますが、日本ファッション教育振興会が公表している難易度を基に、必要な勉強時間を逆算していきましょう。
3級と2級はマークシート方式です。合格率を見ても、3級は約70%、2級は約50%あります。公式テキストを使って、毎日1時間、1ヶ月程度勉強すれば十分合格できるでしょう。
ただ、1級になるとマーケティングの知識や流通戦略、マネジメントの知識も問われます。日本ファッション教育振興協会は、レベルを次のように説明しています。
教育機関などでファッションビジネスに関する専門教育を2年以上履修し、卒業後アパレル・リテール企業で実務経験を5~6年程度積んだレベル。本協会の発行している「ファッションビジネス能力検定試験 1級項目別過去問題・標準解答集」の内容を参考にしてください。最近のファッションの流れや事象なども出題範囲に含みます。
(引用元:ファッションビジネス能力検定|一般財団法人日本ファッション教育振興協会)
「専門教育を2年以上」「実務経験を5~6年程度」とあることからも、テキストを1ヶ月勉強した程度で合格するのは難しいでしょう。
ファッションビジネス能力検定を活かせる職業
ファッション業界で広く活かせるファッションビジネス能力検定ですが、具体的にどのような職業でどう活かせるのでしょうか? ここでは、「ファッションアドバイザー」「デザイナー」「スタイリスト」の3つの職業でどのように活かせるかをご紹介します。
ファッションアドバイザー
ファッションアドバイザーは、ファッション現場の最前線に立つショップスタッフや販売員のことをさします。来店したお客さんの希望に応えるだけの商品知識やコーディネートスキル、接客スキルが求められます。それ以外にも、店舗を管理し、店舗をより良く演出するための知識も必要でしょう。
ファッションビジネス能力検定を取得していれば、ファッションアドバイザーとしての基本知識は十分にカバーすることができます。もちろん、最新の流行状況や世の中の流れを常に先読みする必要があるファッション業界では、知識を常に更新するのは必要ですが、検定を経ると基盤を安定させることができます。
デザイナー
デザイナーは、ファッションマーケットや消費者の動向、世間の流行を正確に把握して、マーケットに応えるファッションを提供する仕事です。そのためには、ファッション造形知識は必要不可欠です。
また、生地や型紙、縫製の知識など、ものづくりに関する知識とそれを形にしていく実行力も必要になります。流通戦略やマネジメントに関する知識もあれば、現場やマーケットに寄り添ったものづくりができるでしょう。
スタイリスト
スタイリストは、著名人やモデルらの衣装を合わせる仕事です。トレンドを常に意識する必要があります。
スタイリストといえば、ファッションセンスの高さだけに目が行きがちですが、大切なのはファッションビジネスに関する知識の量と質です。有名人のスタイリングをするのであればなおさらです。一流の人は一流の人を求めます。資格を持つことで、ファッション知識を持っている証明になるでしょう。