中学受験進学塾でかかる費用相場と注意点
中学受験進学塾に通うとなると、一体どれくらいの費用がかかるのでしょうか。小学4~6年生の3年間、通塾したと仮定して見てみましょう。
中学受験進学塾の費用相場
4科目受験を目指す受験生が通塾するのにかかる塾代の費用相場は次の通りです。
【4科目受験の場合の集団指導】(注1)
費用項目 | 1年間の費用の目安 | 3年間の費用目安 |
入塾料 | 約3万円 | 約3万円 |
授業料・施設料 | 4年生:約36万円
5年生:約48万円 6年生:約60~72万円 |
約144~156万円 |
教材費・模試代・テスト代 | 年間約10~30万円 | 約30~90万円 |
春期講習費用(注2)
(新学年として記載) |
新4・新5年生:約2~5万円
新6年生:約4~6万円 |
約8~16万円 |
夏期講習費用(注2) | 4・5年生:約4~10万円
6年生:約16~19万円 |
約24~39万円 |
冬期講習費用(注2) | 4・5年生:約2~5万円
6年生:約5~7万円 |
約9~17万円 |
合計 | 約57~137万円 | 約218~321万円 |
(注1)個別指導や2科目受験の場合は記載費用と異なります。
(注2)別途教材費がかかる可能性があります。
参考
私立中学校 大手塾に通っての受験にはどれくらい費用がかかる?(2019.1.14)|かしこい塾の使い方
夏期講習の料金はいくらかかる?学年別に相場をまとめました(2018.4.17)|塾シル!
春期講習の料金はどれくらいかかる?学年別の相場について(2019.1.7)|塾シル!
冬期講習の料金はどれくらい?学年別の相場を解説(2018.7.20)|塾シル!
上記表は必修の授業、もしくはほとんどの塾生が通う講習に絞った費用相場です。つまり特別講習・交通費・食費・文具他雑費は含まれていないため、通塾するには上記表よりも費用がかかるということです。そのため、通塾費用は年間100万円を超えると考えておきましょう。
文部科学省が2018(平成30)年に調査した私立中学校の初年度生徒等納付金平均額が年額で789,677円ですので、私立中学校に通うよりも、中学受験進学塾に通う方がお金がかかる場合もあるということです。
参考
1 平成30年度私立高等学校等の初年度生徒等納付金平均額(年額)|文部科学省
押さえておこう!意外とかかる費用の注意点
中学受験進学塾の塾代は、知らない間に膨れ上がってしまい、家計の負担が増えてしまうことがあります。いわゆる「受験貧乏」にならないように、通塾に備えて経済プランを立てておきましょう。
経済プランを立てる際に塾代で注意すべき点は次の通りです。
- 入塾や講習会を受講するための学力診断テストには1回ごとにお金がかかる。
- 高学年になるにつれて月謝が高くなるだけでなく、模試・テストが増える。
- 高学年になると自習室利用などで塾滞在時間が伸びるため、1日2回お弁当を作る日もあり食費がかかる。
- 志望校別のコース授業や、特別講習などオプションで受ける場合は別途費用がかかる。
- 子供のお迎えや模試の送り迎えに、親の交通費もかかる。
- 塾での成績を上げるために、個別指導や家庭教師を頼む場合がある。
- 兄弟姉妹の年齢差が近い場合は両者に費用がかかる。
塾代以外に、受験するのにも出願料・入学金の仮払い・面接用スーツの購入などの費用もかかります。国公立中学校ではなく私立中学校を受験する場合は、6年間高い学費を支払い続けるということですので、将来を見越して家計を管理をしておく必要があります。