通信制高校の種類
公立通信制高校
東京都内にある公立通信制高校は、都立一橋高校・都立新宿山吹高校・都立砂川高校の3校です。公立高校の最大の魅力は、費用負担の低さです。通信教育受講料は1単位336円で、私立とはけた違いの安さです。しかも、世帯年収が910万円未満の家庭は国からの補助が出るため、実質無償となります。ただし、生徒個人に対するサポート体制が整っていないため、中退率が高い傾向にあります。
参考
平成30年東京都立高等学校定時制課程・通信制過程入学案内|東京都教育委員会、P12~13
私立通信制高校
私立の通信制高校は、公立に比べてサポート体制が整備されており、課外活動や文化祭・修学旅行などのイベントも豊富にあります。サテライトキャンパスを全国各地に置いている広域通信制高校は、スクーリングを地元で行えるため、全国各地から生徒を集めています。年数日の合宿でスクーリングを集中的に行える学校も多数あります。
通信制高校サポート校
通信制高校サポート校は、3年間で通信制高校を卒業できるようサポートをする民間の教育施設です。高校ではないので、サポート校に通っただけでは高卒資格は得られません。運営母体は、主に学習塾や専門学校です。補習や受験対策、または美容・アニメ・芸能など専門分野の教育を担います。
通信高校の選び方
足で稼ぐ情報収集が一番確か
通信制高校の選択の幅は広く、特色もさまざまです。いくら評判の良い通信制高校でも、自分の子供に合うとは限りません。ネットで情報収集し、少しでも興味がある学校は資料請求をしましょう。気になった学校には実際に足を運び、担当者と話をしてみると良いでしょう。いくつも見ていくうちに、ピッタリの学校が見つかるはずです。
オープンキャンパスには、ぜひ子供と一緒に参加してください。たとえ通学日数が少なくとも、子供が好きになれない学校では長続きしません。
学校選びのチェックポイント
「どんな高校生活を送りたいか」「将来何をしたいか」など子供としっかり話し合い、学校選びのチェックリストを作ると良いでしょう。例えば、以下のような項目がチェックポイントとなります。
- スクーリング日数:希望のスクーリング日数が選べるかどうか、途中でスクーリング日数を変更できるかなど。
- 通学時間:どんなにいい学校でも、通学時間が長すぎると負担になる可能性があります。
- 個人へのサポート:担任制やカウンセラーなど、3年間やり抜くためのサポートが整っているか。
- 卒業率・進路状況
- コース内容
- 雰囲気
- 学費
まとめ
通信制高校は、学校により個性が大きく異なるため、誰にでも同じように合う学校というのはないでしょう。しかし選択肢が多いからこそ、子供にとって最適の学校が見つかるはずです。貴重な高校生活を意義あるものにするために、時間と手間を惜しまず、「うちの子にぴったり」な学校を探してください。
参考
【2019年度版】総合力の高いおすすめ通信制高校ランキング | いっぺこっぺ通信
東京都の通信制高校・サポート校のおすすめランキング|みんなの通信制高校情報