海外のホームエデュケーション
ホームエデュケーションが市民権を得ている国の実状をご紹介します。ホームエデュケーションを先進的に取り入れている国から学べる情報は多くあります。また、日本でホームエデュケーションが難しいと判断した場合は、教育移住という選択肢もあります。
イギリス
イギリスのBBCニュースによると、ホームエデュケーションを計画している家庭は6万人に上っているとのことです。法律的にも認められており、政府の公式サイトにもホームエデュケーションについての説明があります。ホームページには、ホームエデュケーションに関するFAQやガイドラインがあり、サポート体制が充実しています。
参考
Educating your child at home|GOV.UK
Plans for new register for home-educated children|BBC NEWS
アメリカ
アメリカでは、ホームエデュケーションではなく、ホームスクーリングと呼ばれるのが一般的です。アメリカでは約200万人(約3.4%)がホームスクーリングを行っています。
1990年代は、宗教的な理由でホームスクーリングを選ぶ家庭が多かったのに対して、2011年の調査では銃乱射事件や学校環境に対する不安、食育という観点からホームスクーリングを選ぶ家庭が増えているようです。
参考
Homeschooling in the United States|Wikipedia
ドイツ
ドイツは、全ての州で就学義務が定められており、通説ではホームエデュケーションは禁止されています。思想や宗教的な理由があったとしてもホームエデュケーションは就学の免除に該当せず、保護者に対して罰金や刑罰が科せられることがあります。教育の自由がないとも取れますが、歴史上の過ちを再び犯さないために、国が責任を持って教育に取り組んでいるとも考えられます。
まとめ
ホームエデュケーションは、家庭を拠点として、子供に合った教育を行うための一つの選択肢です。IT化や情報化・グローバル化が進む社会では、それぞれが多様な存在として認識されます。この多様性がある時代には、教育も多様であることが求められます。この記事が、ホームエデュケーションを含めた、多様な教育を考えるきっかけになれば幸いです。
参考
英国で急増 ホームエデュケーションを選ぶ親に共通する、ある視点|GLOBE+
WHAT IS HOMESCHOOLING?|homeschool NOW USA
ホームエデュケーションは「逃げてもいい」の先の出口戦略になり得るか(前編)|HUFFPOST
ホームエデュケーションてどんなことしてる?|今日もごはんがうまい