EQとは?EQを高める方法や子供の教育に取り入れる方法を紹介

近年、子供のEQを高めることに注目する親が増えています。IQという言葉は聞いたことがあっても、EQは聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。EQは子育てをする上でも大切なポイントとなりますので、今回はEQの意味やEQを高める方法など、子供の教育で役立てるポイントを中心に紹介します。

EQとは?

まずは、EQの意味について紹介します。EQとは、「Emotional Quotient」の略。Emotional=感情、Quotient=指数、の意味があることから感情指数、すなわち心の知能のことを表しています。エール大学のピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学のジョン・メイヤー博士が1989年に発表した論文でEQの概念を発表しました。

論文で発表された後はハーバード大学出身で心理学者のダニエル・ゴールマンの著書「EQ 心の知能指数」が1996年に発売され、全米でベストセラーとなりました。日本にもEQの概念が広く知れ渡るようになり、ビジネスや教育など、あらゆる場面でEQが取り入れられています。

子供のEQを高めるためにできること

EQが高い人は自分の心理状態をしっかりと認識した上で良好な人間関係を築き、本来の能力を十分に発揮することができます。親御さんのサポート次第では、子供のEQを高めることが可能です。子育てをする上で、脳が発達段階にある幼児期の接し方が子供のEQに大きく影響してくるといいます。

EQには「自信」「共感」「思いやり」「怒りの制御」などが含まれます。EQのさまざまな要素が子供の人生を大きく左右する可能性があるため、子育てする上ではEQを意識した接し方をするのが望ましいでしょう。それでは、子供のEQを高めるためにできることについて、具体的に紹介します。

コミュニケーションをしっかりと取る

現代社会はインターネットの普及により、SNSなどを用いて直接会わずにコミュニケーションを取るのが主流となっています。面と向かって言葉を交わす機会が減っていることは、「EQを高める」という観点ではマイナスの要因といえるでしょう。そのため、子供と会話したり触れ合う際には感情を大切にし、しっかりとコミュニケーションを取る必要があります。自分の感情を伝え、相手の感情を確認することで、EQを高める効果が期待できます。

もし子供とコミュニケーションを取る方法が一緒にゲームをしたり、おもちゃで遊んだり、テレビを見たりするようなことであるなら、親子でおしゃべりをする時間も積極的に持つようにし、子供のコミュニケーション能力を高める必要があるでしょう。感情を育てるという意味でも、直接触れ合ったり、会話をしたりすることは一番効果的な方法といえます。

子供の感情を受け入れる

子供の感情に関心を持ち、受け入れることで、子供は親の愛情を感じ、EQが高くなるといいます。子育てにおいては、子供の感情を無視してしまうと、自己肯定感が低くなってしまいます。子供が嫌だと感じていることを親が無理矢理強制したり、「感情を抑えなさい」と強要しすぎてしまうと、子供は自分の感情を受け入れることができなくなってしまいます。自らの感情を受け入れてくれなかった子供は自分だけでなく他人の感情を大事にできなくなってしまう可能性があり、EQも低くなってしまいます。

子育て期から自己肯定感を高める方法としては、スキンシップがおすすめです。スキンシップには子供の心を安定させ、脳の発達に良い効果を与えるといわれているため、幼児期の子供と積極的にスキンシップを取ることで精神的に安定できるでしょう。

子供が共感できるよう心の教育を行う

子供が何かを訴えてきたとき、言葉のキャッチボールをすることもEQを高める方法の一つです。まだ言葉を話すことが難しい年齢でも、笑顔で反応してあげたり短い言葉で分かりやすく返事をするだけでも、子供は学び、反応が返ってくることを喜んでくれます。

絵本の読み聞かせでは、絵を見ながら登場人物の思いを想像させてあげると心の教育にもつながります。絵本はコミュニケーション能力を向上させるだけでなく、思いやりや共感することを学ぶおすすめのツールです。子供が共感する気持ちを持たなければ、自己中心的になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

ごほうびの制度を取り入れる

勉強に特化してEQを高めたいと考える方におすすめなのが、結果を得られたときに子供にごほうびをあげることです。子供が勉強するときは励ますだけでなく、結果が出たら子供が喜びそうなアイテムを与えると約束することで、学習意欲の向上につながります。成功体験を積ませて自信を与えるためにも、1問正解するごとにチョコレート一粒など、ごほうびのルールを取り入れるのがおすすめです。

家族のルールを一緒に決める

勉強をする時間や寝る時間、テレビを見る時間など、しつけの方法に頭を悩ませている方も多いことでしょう。EQを高めるために意識したいのが、「親子の関わり方の深さ」です。「9時に寝なさい」「今から勉強をしなさい」と一方的に言うのではなく、あらかじめ子供と一緒にルール作りをするのがいいでしょう。

家族みんなで目標を決めてルールを作ることにより、子供たちにも責任感や自覚が生まれます。周囲と協力して目標を達成することの大切さを学ぶことができれば、社会に出たときにも協調性を持って正しい判断ができるでしょう。他者との関わりの中で、感情をコントロールしたり情緒を育むことができるようになります。

「ノー」と言うことの大切さを伝える

自分の感情を抑えすぎてしまうことは、感情のコントロールという観点ではあまりよくありません。誰かに何かするように頼まれたとき、相手の気分を損ねたくないからと断れずに「はい」と言ってしまう人もいるのではないでしょうか。特に子供は親に心配をかけないように笑顔を見せたり、極限まで無理して物事を進めてしまうこともあります。

断ることは決して相手の人格を否定することではありません。自分自身に無理をさせないためにも、「ノー」と言うことの大切さを意識するようにしましょう。「断っても大丈夫だよ」「どうして〇〇をするのが嫌なの?」と子供の気持ちを確認し、理解を示してあげましょう。ときには親御さんが「ノー」と口にし、見本を示してあげることも一つの方法です。