ベイブレードを通した親子の関わり方 - cocoiro(ココイロ)

前回の続き)

親の「どや!」が子供の探究心を刺激する

田中さん:改造のバリエーションはとても多いので、商品の中に改造が書いてある冊子を入れていたり、コロコロコミックやタカラトミーチャンネルの動画やHPでもこういう改造あるよ、と伝えたりはするんですけど、一番楽しいのは、そこにも書いてないようなオリジナルの改造を親が見つけることですかね。子どもは自分の改造が一番強いと思っているけど、親の改造が勝った時は、「そんな改造あるんだ!」っていう新しい気づきになるので。それが出来たときには、親が誇っていいところですよね。

「なんでこの組み合わせにしたか」っていうところも説明できると、「すげー」ってなりますね。やはり正解がないっていうところが、いろんな改造につながるんだと思います。親としては、良い改造を見つけたときに一番「どや!」ってなるのではないでしょうか。やったことのない改造を繰り返し試して、自分なりに答えを見つけるっていうのは、醍醐味かなと思います。

理想は「テニスのコーチ」ポジション

田中さん:ベイブレードは、もはやスポーツですね。大会に出ている子がプレイヤ―、いわゆる選手です。また、スポーツの中でもテニスが近いイメージです。子ども同士の真剣勝負の場なので、親は基本的に「もう託した、がんばれ」っていうような関わり方になります。

池澤さん:大会で勝ち上がった子に、毎日お父さんと特訓してたっていう子がいて。親は日々の特訓相手にはなれると思うんですけど、大会という本番では主役は子ども達で、親は応援して勇気を与えるというポジションになります。

入り口は誰にも開かれている

田中さん:ベイは遊びとしては実はすごく単純で、誰でもできるので、まずは始めてみてほしいですね。いまはトーナメントだけじゃなくて、電動のベイとバトルするというイベントもあって、初めての子でも気楽に参加できます。

池澤さん:電動のベイには磁石が入っていて、それが回転して上のベイブレードが回転するっていう。

田中さん:対人ではなく、相手が電動だと動きが変わらないので、バーストを狙ったりとか、スタミナでは少し勝ちにくいなとか、はじき出せるかなあとか。バトルの方法が簡単に見つかります。誰でもできるので、あんまり難しく考えずに、色んな子にやってみてほしいですね。

池澤さん:最近女の子も増えて、大会とかでもちらほら女の子がいたりしますね。

田中さん:意外に強かったりするんですよ(笑)

池澤さん:メンタルが強かったりね(笑)

入門者向け!大会やアニメ情報

池澤さん:大型の大会は年に何回もあるわけではなくて、G1からG4までグレード別の大会の中で、G1は本当に全国大会レベルのものです。G4だと定期的に各地のベイブレード公認店「wbba.ストア」で行われています。

田中さん:このページで、自分の住んでいる場所を選びます。トーナメントの大会や、電動ベイと戦うイベントもここに載ってます。

池澤さん:あと、アニメが今YouTubeでやってまして。無料配信なので、どなたでも好きな時間に見て頂けます。

田中さん:1話大体12、3分になってます。アニメの後の実写映像では、シュートの方法やベイの特徴、最新情報とかをお伝えしています。

池澤さん:アニメの中でもそれぞれのベイブレードの特徴を着色して伝えているというのもあるので、なんとなくアニメを見ると、このベイブレードかっこいいなとか好みがわかったりしますね。ぜひ気軽に観てみてください。

子供が遊んでいるときに親が注意することは?

田中さん:ベイ同士が結構激しくぶつかり合うおもちゃなので、スタジアムを覗き込まないように注意していただけると嬉しいです。

あとは、遊んでいる時に周りに注意することも忘れないで欲しいです。野球と一緒なんですけど、バットふるときには周りを注意するじゃないですか。ランチャーを引くときにも、周りに注意が必要です。自分の手が何かにぶつかって危険ということもありますが、他にも周りで見ている人にぶつからないようにということがあります。周りにいる子も見たくて結構近づいてきてしまうためですね。実際対戦する子も気にしちゃって、シュートの時に全力が出せないとか、集中が出来なくなっちゃっうこともあります。周りの子にも、見るのはシュートしてからとか、シュートした後も、あまり近くで覗き込まないように注意していただけると、より安全に楽しめると思います。

イベントをやっているときは、すごく近づいちゃうこともあるので、そういう時はちょっと離れてね、と言いますね。

この記事をかいた人

アバター画像

cocoiro編集部

cocoiroは常に更新し成長する「教育百科」です。 教育に関心を持つお父さん・お母さんに向けて、 事実や経験に基づき最新の教育情報を提供するメディアを目指しています。 子供一人ひとりと向き合い理解するために、 信頼性が高く分かりやすい情報を発信します。