青山学院中等部は、MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)の1つに数えられる青山学院大学の中等部です。大学・大学院のキャンパスと同じ敷地内に、幼稚園・小学部・中等部・高等部があり、恵まれた施設があります。今回の記事では、青山学院中等部の特色や偏差値、入試情報をご紹介します。
もくじ
青山学院中等部とは?
青山学院中等部は、渋谷区にある私立の中高一貫校です。同じ敷地内に、幼稚園、初等部、大学もある総合キャンパスです。
教育方針
青山学院中等部では、教育理念は下記のとおりとなっています。
本校は、青山学院教育方針にもとづいて、ひとりひとりの生徒の人格を育み、その自己実現を支える。また、与えられた自分の力を他者のためにも用い、隣人と共に生きることを喜び、平和な社会に貢献する人間の育成を目指す。
(引用元:教育理念・目標|青山学院中等部)
この理念のもと、4つの教育目標を立て、理念を実現するための教育を行っています。
- 人を大切にする心
- 自主性
- 知性・感性・体力
- 思いやり
青山学院中等部はキリスト教系の学校であることから、「人を大切にする心」や「思いやり」を、礼拝や聖書の学びを通して教えています。
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新校舎の魅力・アクセス
青山学院中等部は、2015年6月から2019年9月までの予定で建替えが進められています。すでに完成している部分では、メディアセンター、カフェテリアなどがあります。
メディアセンターは、1階は本棚・雑誌架・学習スペース、2階は本棚と個人キャレル(個人用の席)がある2層構造になっています。雑誌や新聞を読みながらくつろげるゾーンと、静かに学習に集中できるゾーンがエリア分けされていて機能的になっています。
住所 | 〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 |
アクセス | 「渋谷駅」宮益坂方面出口より徒歩約13分
「表参道駅」B1出口より徒歩約7分 |
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青山学院中等部の学びの特色
青山学院中等部では、教育目標を達成するために特色ある学びを行っています。「聖書の授業」「国際交流」「選択授業」がキーワードです。
毎週1時間の聖書の授業
教育目標である、「人を大切にする心」を育てるために、毎日の礼拝と「道徳」の振替授業として、週1時間の聖書の授業が行われています。宗教主任からのメッセージには、中学生という多感な世代にとって、礼拝や聖書の授業が果たす役割が述べられています。
青山学院中等部では必ず毎日、礼拝を守ります。多感な時期を生きる生徒達にとって日々の礼拝は、神の前では誰もが同じ人間であり、一歩も二歩も先を越されていると思っていた隣人が実は欠点を持つ一人の人間に過ぎないことに気づかされる場となり得ることでしょう。
(引用元:キリスト教教育|青山学院中等部)
また、他者と比較するために自分を磨くのではなく、人に与えられた道を自分らしく努力することが大切であるとも述べられています。
国際交流プログラム
青山学院中等部は、オーストラリア・フィリピン・韓国の中学校との交流プログラム、東京韓国学校との交流を行っています。
オーストラリアの交流プログラムは、夏休みの14日間をブリスベンの近郊でホームステイをして過ごします。ホームステイ先には中学校に通う同年代の子供がいて、午前中はその子が通う中学校に一緒に登校します。午前中は英語のレッスン、午後はファームステイ・カヌー・乗馬などの体験学習を行う短期プログラムです。
韓国学校訪問プログラムは、ホームステイならぬホームビジットが実施されています。フィリピン訪問プログラムは、フィリピンの生徒との交流を通して厳しい現実に触れ、相互理解を深めるために実施されています。
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習熟度に合わせた選択授業
青山学院中等部は、公立中学校と同じように、国語・数学・社会・理科・英語などの教科を学習します。ただ、3年生になると総合的な学習を充実させるための「選択授業」があります。選択授業は、毎年25講座前後開講され、生徒はその中から2つの講座を選択することができます。
【講座例】
国 語:[俳句]季節感のある言葉を覚えて句会をしたり、吟行を催す
数 学:「暗号」をテーマにし、歴史的な内容や現代で応用されている様子を講義する
社 会:「株式学習ゲーム」を通して生きた経済を体感し、主体的に学ぶ力をつける
理 科:授業ではできない複雑な実験や、時間のかかる実験に挑戦する
英 語:洋画鑑賞し、字幕なしでの聴き取り練習などを行う
体 育:バドミントン・卓球などラケット競技の基礎技術の練習、チームでのゲームを行う
美 術:「エッグ・テンペラ」をベースにし、油彩を重ねていく重層技法に取り組む
家 庭:日本の食文化をテーマにして実習を多く取り入れ、和食の成り立ち・特徴を学習する
音 楽:バッハのオルガン曲を通して、バロック音楽を練習・鑑賞する
韓国のことば :韓国語の学習をするほか、文化・社会にも積極的に触れる
中国語:企業と連携し、e-ラーニングによる効果的な語学学習を図る。文化や社会にも触れる
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一般的な授業では踏み込めない発展的な領域や、社会とのつながりを意識した講座が用意されていることが分かります。
青山学院中等部の偏差値
青山学院中等部の偏差値は、おおよそ58~62です。青山学院大学の偏差値は55~67.5くらいですが、それと比べても似た傾向となっています。
ちなみに、偏差値が同程度の都内私立中学校には、立教池袋中学校、学習院中等科、東京学芸大学附属竹早中学校などが挙げられます。
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