陸上自衛隊高等工科学校の授業内容
陸上自衛隊高等工科学校の授業は、次の3カテゴリーに分かれて展開しています。
- 一般教育:授業内容は、神奈川県立横浜修悠館高等学校と提携し、「高等学校学習指導要領」に準拠した授業を展開。現代文や化学基礎などの授業を受講。
- 専門教育:陸上自衛隊として必ず知っておかなければならない車両・通信電子機器などの装備品の専門的知識や技能を修得。3年次に受講。
- 防衛基礎学:一般教育と専門教育と併行して履修する、陸上自衛官として必要な基礎的事項の教育。射撃訓練・戦闘訓練・ヘリ搭乗研修などを履修。チームワーク・体力・気力を養いつつ、自衛隊の職務の理解を深める。
参考
陸上自衛隊高等工科学校の学生の将来性
陸上自衛隊高等工科学校は、自衛隊になるまでの教育機関として位置づけられています。卒業後には、陸上自衛官(陸士長)として任官。さらに陸上自衛隊高等工科学校を卒業してから約1年の教育を受けた後に、3等陸曹に昇任できる流れとなっているので、陸上自衛隊の中核として、国内外で活躍できるでしょう。
近年は、日本国内で地震・豪雨・台風が多いため、救助活動などのときに必要とされるのが自衛隊です。特に乳幼児や高齢者など一人で動くのが困難な人を助けるための貴重な人材として自衛隊員は常に求められている存在です。
陸上自衛隊高等工科学校の学生の収入事情
基本的に高校以上の学校に通うとなると、多少なりとも保護者が学費を学校に納入します。それとは逆に、陸上自衛隊高等工科学校の生徒は、入学すると「特別職国家公務員」に身分に属すので、毎月10万2,500円(2019年1月1日時点)の生徒手当と年2回のボーナスが支給されます。
また、学生たちは、横須賀をはじめとする各駐屯地の寮で生活することになりますが、寮費は無料。加えて、食事や寝具などの衣食住に関わる物品に関しては、支給、貸与されます。
参考
15歳からの国家公務員|自衛官募集ホームページ|防衛省・自衛隊
まとめ
陸上自衛隊高等工科学校は、神奈川県横須賀市にある自衛隊員の養成学校(男子のみ)でもあり、高等学校の機能も備わっている学校。卒業後には、自衛隊入隊とともに高校卒業資格も取得できます。
学校の偏差値は57程度とされ、口述試験・筆記試験・身体検査・作文の試験が展開されます。志願者の倍率も高めなので、受験を希望するのであれば情報をくまなく調べることをおすすめします。
参考
【国を守り隊】横須賀・陸上自衛隊高等工科学校 親元離れ、厳しい寮生活 15~19歳が抱く国防の志(1/4ページ)|産経ニュース