徹底解説！椙山女学園中学校の特徴から入試情報まで - cocoiro（ココイロ）

椙山女学園中学校は、愛知県名古屋市に校舎を構える私立中学校です。人間性を重視した教育方針や、夏季休暇を利用したオーストラリア研修が人気を集める人気の学校で、その歴史は72年にも及びます。

今回は歴史ある女学校の1つである椙山女学園中学校について、学校の特徴から難易度、必要となる学費までをご紹介します。

椙山女学園中学校の概要

まずは椙山女学園中学校の概要をご説明します。

歴史

椙山女学園中学校は1947年に開校された、実に72年もの歴史がある女学校です。

90年代以降、1996年にはメルボルン・ガールズ・グラマー校、1998年には南京暁庄師範学校など、海外の学校との姉妹提携も行っています。

アクセス

椙山女学園中学校は名古屋市千種区にあります。地下鉄東山線「覚王山」下車、4番出口を出て徒歩7分程度で学校に着きます。

（参照元：椙山女学園中学校 | Google Map）

卒業後の主な進学先

卒業生の約97％は系列の高校である椙山女学園高等学校に進学するそうです。

学校のカリキュラムは中高一貫を前提として編成されており、6年間という長いスパンで一貫した教育を受けることができます。

参考

椙山女学園中学校 | JS日本の学校

椙山女学園中学校の教育の特色

次に、教育の特色をご紹介しましょう。

人間性を育成する「椙中の人間教育」

椙山女学園中学校では「人間になろう」という教育理念のもと、「体力の増強」「学力の増進」「モラルの確立」「情操の育成」という4つの教育目標をかかげています。

その教育理念を具現化したカリキュラムの1つである総合「人間になろう」は以下をねらいとして実施されています。

教科の学習で得た力をもとに、自分自身の疑問にそって書物・インターネット等を使い、時には学校を出て調査・研究し、自分の意見や考えをまとめて発表する、そうした経験を重ねて真に生きた学力にするのが「総合『人間になろう』」のねらいです。

（引用元：総合「人間になろう」  | 椙山女学園中学校）

国際的視野を育むための教育

これからの時代、グローバルな社会で生き抜く力がさらに重要となります。

椙山女学園中学校では、夏期休暇の2週間を利用してオーストラリア語学研修が行われます。語学研修はオーストラリアのブリスベン市にあるLourdes Hill Collegeで実施され、生徒は現地でホームステイをすることで実際の海外の生活を体験できます。

またオーストラリアだけでなく、アジア地域においても研修のプログラムが提供されているそうです。

主体的な体験と読書活動

授業を受けて知識を詰め込むだけでは、現代社会では通用しないこともあります。

椙山女学園中学校の修学旅行や総合学習では、生徒が自分で調べる、実際に現地の人の声を聞く、自分の目で見るといった体験を通して学ぶことができます。

また、生徒自身が調べて学ぶことをサポートする施設として、約9万冊もの蔵書を備えた図書館もあります。さらに、ホームルームに読書時間を設けるなど読書習慣を身につけるための取り組みも盛んに行われており、生徒が自発的に考えて学ぶことが奨励されているといって良いでしょう。

基礎学力をつけ、学習の楽しさを実感できる授業

椙山女学園中学校では1クラスの生徒数が35名となっているため、一人ひとりに細やかな指導をすることができます。

また、疑問に思ったことを自身で調べるために必要となる図書館やインターネットの活用法も教えているため、従来の詰め込み式学習法よりも楽しく豊かな体験ができるのではないでしょうか。

椙山女学園中学校の入試難易度

椙山女学園中学校の入試の難易度をご紹介します。

倍率と偏差値

日本最大級の私立中学校・国公立中高一貫校情報サイト「シリタス」によると、椙山女学園中学校の偏差値は52です。

参考

椙山女学園中学校 | シリタス

直近の倍率は、募集定員に対しておおむね3～5倍の間で推移しています。しかし、志願者のうち半数は受験を欠席しており、さらに例年募集定員よりも100名ほど多く合格としているため、実際はもっと低い倍率と考えて良いでしょう。

参考

入試データ| 椙山女学園中学校

試験の点数

それでは、次に試験の点数を見ていきましょう。

2019年入学者の入試結果を見ると、おおむね6割程度正解であれば合格できるようです。

2019年の入試結果

参考

入試データ| 椙山女学園中学校