経理の給料は高い？男女ごと年代ごとの経理の年収や生涯賃金をご紹介 - cocoiro career (ココイロ・キャリア)

経理の仕事は、どの会社にも必要です。また、経理には労働法や税法などの専門的な知識も求められます。今回の記事では、需要が高く専門性がある経理の年収についてご紹介します。男女ごと、年代ごと、ほかの職種との違いなど、いくつかの基準に分けているので、ご自身の立場に照らし合わせてご覧ください。後半部分では、経理の年収を上げる方法もご紹介していますので、キャリアアップに興味がある方はあわせて参考になさってください。

経理の平均年収は？

まずは、経理の平均年収を「全体」「男女ごと」「年代ごと」の3つの基準でご紹介します。ほかの職種との比較もしていますので、経理以外の職種も考えている方は、職種を選ぶ参考にしてみてください。

全体の平均年収

求人情報・転職サイトdodaの調査によると、経理の平均年収は491万円です。国税庁の「平成29年分 民間給与実態統計調査」によると、平均給与は432万円（2017年）とされており、経理の平均給与の方が60万円ほど高くなっていることが分かります。

経理の年収のポイントは、会社規模や個人のスキル・業務内容などによって差があることです。例えば、日商簿記検定1級を持っている経理担当者であれば、決算書を作成する際に経営陣にアドバイスをする場合もあるでしょう。そうなると、一般的な経理職に比べると給与が高くなるでしょう。

逆に、一般事務の延長で経理をしており、年末調整や決算書の作成などは社外の公認会計士や税理士に委託している場合は、経理の仕事内容は日々の出納管理業務がメインになり、その分給与もそれに見合う形になります。

参考

平均年収ランキング 最新版（166職種の平均年収／生涯賃金）｜doda

平成29年分　民間給与実態統計調査｜国税庁

男女ごとの平均年収

経理の男女ごとの平均年収は、男性534万円、女性411万円です。先述の国税庁の調査によると、男性の平均給与は532万円、女性の平均給与は287万円とされており、経理職は女性にとって比較的給与の高い職種といえるでしょう。

ちなみに、国税庁の調査による給与階級別の分布では、男性は年間給与額300万～400万円の範囲が、給与所得者の17.8%と最大の割合を占めています。女性は100万～200万円の範囲が23.6%で最大の割合になっています。

参考

平成29年分　民間給与実態統計調査｜国税庁

年代ごとの平均年収

経理の年代ごとの平均年収は、下記の表のとおりです。dodaのデータを基にすると、年代ごとの年収は、経理の方が各年代で30万～60万円ほど高いことが分かります。月収換算すると、2万5千円～5万円ほどの差になります。

（平均年収ランキング 最新版（166職種の平均年収／生涯賃金）｜doda,平均年収ランキング 最新版（年齢別の平均年収）｜dodaより筆者作成）

ほかの職種との比較

経理は、管理系の職種に当たります。企画・管理系の職種は、専門職に次いで年収が高いです。dodaの全体平均給与は約430万円なので、国税庁の調べと同じく経理の給与は全体の平均よりも高いといえるでしょう。

（平均年収ランキング 最新版（166職種の平均年収／生涯賃金）｜dodaより筆者作成）

企画・管理系の職種の中での経理の年収はどの位置に付けているかを確認してみましょう。

（平均年収ランキング 最新版（166職種の平均年収／生涯賃金）｜dodaより筆者作成）

経理の年収は、企画・管理系の中では、真ん中よりも下に位置していますが、全職種から考えると平均よりも高いことが分かります。