四谷大塚の組分けテストのメリット・デメリット
四谷大塚は多くのテストを実施していますが、中でも組分けテストにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
メリット
組分けテストのメリットは大きく3つあります。
- 獲得した偏差値で子供の正確な位置が分かる
- 復習効果や苦手分野のあぶり出しができる
- 中学受験を目標としているため受験対策になる
四谷大塚には組分けテストの他に「合不合判定テスト」というものがあります。これは自分の志望している学校が求めるレベルに対し、自分の実力がどの程度かを知るテストになります。
合不合判定テストと組分けテストはほぼ母集団が同じであることから、導き出された偏差値には正確性があり、今後の勉強に対する方針を決めることができるのです。
また組分けテストは四谷大塚で使用している「予習シリーズ」のカリキュラムに沿って組まれていることから、中学校受験のための受験勉強としても大変有効です。
組分けテストは後日正答率が発表されます。子供の間違えた問題や分からなかった問題の正答率を見て、他の子供たちが正解しているところを間違えているのであれば、早々にリカバリーする必要があります。そのあぶり出しにも組分けテストは活用できるのです。
デメリット
組分けテストに関しては多少のデメリットも懸念されています。
- コース内の順位がハッキリと出てしまう
- 子供のモチベーションが下がる恐れがある
- レベルが高く平均点が低めに設定されている
組分けテストは1ヶ月に1回のペースで実施され、その後の受講クラスが決定します。また新しく入塾する場合には、入塾テストとしても利用されています。
その性質上、クラス分けがレベル分けにつながってしまうため、通塾する塾内での順位がハッキリと目に見えて分かってしまいます。これは必死に頑張っている子供にとって、成果が出なかった時にモチベーションを下げてしまう恐れがあります。
組分けテストの平均点は50~60点に設定されているため、通常のテストよりもかなりハイレベルです。「できなかった」という失敗体験ばかりが積み重なってしまうことで、子供が自信をなくしてしまうことには注意が必要だと言えるでしょう。
参考
四谷大塚 中学受験塾の分析とアドバイス|中学受験!パパとママの勉強部屋
四谷大塚の組分けテスト・対策はある?
四谷大塚の組分けテストに臨むとき、何か有効な勉強法や対策はあるのでしょうか? ここでは3つの対策法をご紹介します。
「予習シリーズ」に徹底的に取り組む
四谷大塚で定評のあるテキストに「予習シリーズ」があります。組分けテストはこの予習シリーズのカリキュラムに合わせて作成されており、塾生はこの予習シリーズを利用しています。予習シリーズは1週間単位で1つの単元に取り組むようになっていて、1ヶ月のまとめを5週目に行うシステムです。
この予習シリーズは塾生でなくてもインターネットで購入することができます。
予習シリーズを徹底的に解くことで、自然と組分けテストの対策にもつながります。
予習シリーズの購入先はこちら ⇒ https://www.yotsuyaotsuka.com/inet428-info/index.php
間違えたところは記録しておく
自宅で問題集に取り組んだら、必ず間違えたところを記録しておきましょう。
おすすめは、はがせるシールを貼っておくこと。解説などを見て再度挑戦したときにきちんと正解していればシールをはがす、という方法をとってみてください。
記録として残しておくことで、自分の苦手な分野や時間配分などが分かるようになってきます。
時間を測って過去問に挑戦してみる
問題は分かっているのに時間が足りなかった……というケースほど、もったいないことはありません。決められた時間内で問題の時間配分ができることも対策法としては有効です。
どの問題にどのくらい時間がかかるのか、事前に理解しておくことは当日の試験対策にもつながります。分からない問題は飛ばす、分かる問題で確実に得点するなどを実際に体験しておくことも有効な対策です。
まとめ
四谷大塚の組分けテストは単なるクラス分けの指標となるだけではなく、受験の対策にもなるテストです。難しすぎるなどの評価も見られますが、子供のレベルをきちんと見極めて受けることができれば、受験体験にもつながります。
塾生でなくても受けられるシステムですので、中学受験を考えているのであれば一度は挑戦させてみましょう。
参考
四谷大塚の組み分けテストで良い偏差値が出ない! 活用法と対策の仕方|中学受験ナビ
四谷大塚 中学受験塾の分析とアドバイス|中学受験!パパとママの勉強部屋
【中学受験】合不合判定テストと組み分けテストの対策は?|中学受験ナビ