成城中学校は文武両道を掲げる男子校!学校の魅力と入学情報をご紹介 - cocoiro(ココイロ) - Page 2

成城中学校の特徴

成城中学校の教育理念は次の3つです。

確かな知識、教養、賢明な知性【知】

思いやりの心、チームワークを得意とする柔軟さ【仁】

いかなる困難な課題にも果敢に挑戦する勇気、前例なき課題に挑戦する強靭な力【勇】

(引用元:学校長挨拶|成城中学校・成城高等学校

3つの教育理念のほかに、成城中学校には「校訓」「学習十五則」などの教育方針が明確に定められています(下記参考)。学校ホームページではこれらを基にした「成城の教育」について次のように記載されています。

本校には「校訓」や「学習十五則」を礎とする「授業第一主義」や「自学自習」など、堅実な校風があります。勉学と部活動等とを両立させる「文武両道主義」の伝統は創立以来、例えば「臨海学校」は大正時代から受け継がれています。本校はこれらの伝統ある男子教育を軸にして、一人ひとりの生徒に基礎・基本をきちんと身に付けさせ、確かな学力、思いやりの心、逞しい体力を育て、生徒の希望する進路実現をめざしています。

(引用元:学校長挨拶|成城中学校・成城高等学校

参考

教育方針|成城中学校・成城高等学校

では、具体的に成城中学校の注目すべき特徴を見ていきましょう。成城中学校だけでなく、一貫教育校の成城高等学校についても触れています。

1:文化祭で人気の男子シンクロは有志団体

毎年文化祭のメインイベントである男子シンクロの「ウォーターボーイズ」は有志団体です。例年高校1年生を中心に、学年・所属クラブに関係なく参加希望者を募ります。

参考

文化祭:ウォーターボーイズ|成城中学校・成城高等学校

2:伝統の学校行事などが充実している

学校行事の中でも特に大正時代から続いている伝統行事が有名です。

【成城中学校の伝統行事】

行事名 臨海学校 林間学校
開設年 1925(大正14)年 1918(大正7)年
対象年次 中学1年生 中学2年生
宿泊期間 2泊3日 2泊3日
場所 千葉県南房総市の岩井海岸 谷川・白馬・黒姫・野尻湖周辺

臨海学校では、生徒の泳力に合わせた水泳教育を行います。高校2年生の補助員が付き添うことで、無事故で安全に続けられています。

林間学校では、トレッキングやさまざまな体験学習を行います。普段経験できない自然や人との触れ合いを通して生徒たちの成長を促します。

行事の報告が画像付きで公表されていますので、下記参考をご覧になってください。

参考

年中行事 臨海学校 林間学校|成城中学校・成城高等学校

3:難関大学への現役進学率が高い

成城中学校・成城高等学校は、学校名に「成城」とついていますが、学校法人成城学園とは無関係ですので成城大学への内部推薦進学はできません。

成城高等学校の2019(平成31)年卒業生の大学合格状況のうち、難関大学への合格実績に注目してみましょう。

【2019年卒業生の大学合格状況】卒業生数235人

進学先 現役生 現役合格率
国公立大 19人 8%
早慶上理

  • 早稲田大学
  • 慶應大学
  • 上智大学
  • 東京理科大学
47人 20%
G・MARCH

122人 52%

(注)現役合格率は、現役生徒数÷卒業生数235人×100で計算し、小数第1位を四捨五入しています。

平成31年度 大学合格状況|成城中学校・成城高等学校より筆者作成)

つまり現役で半数以上の生徒が難関大学への合格を手にしていることが分かります。浪人生も含めるとその割合はさらに増えることから、成城の自学自習の教育が大学受験に功を奏していると言えるでしょう。

参考

進学情報 平成31年度大学合格状況|成城中学校・成城高等学校

4:大学受験に向けたカリキュラムや文理選択を早くから行う

成城中学校・成城高等学校は、教育課程期間が6年間あるという強みを生かして体系的にカリキュラムを組んでいます。そのため、6年間の中間として中だるみのしやすい中学3年次と高校1年次には将来の目標をイメージさせる学習や模試・適性検査を実施します。

成城高等学校では、1年次から進学講習が開始され、そして2年次に文理コースに分かれて授業が行われるようになります。

このように早い段階から大学受験のイメージを生徒に持たせることで、常に進学の意気込みを失わせない工夫をしています。

参考

6年間の教育課程|成城中学校・成城高等学校

高等学校の教科教育|成城中学校・成城高等学校

5:英会話の授業やグローバル教育で国際人を育成する

成城中学校では、英会話の授業に各学年で1週間に1時間ずつ用いられており、ネイティブ講師と日本人教員がチームを組んで指導します。これによって、大学入試のリスニング試験への対応力を養います。

また、成城高等学校では数年前から「成城版グローバル教育」としてエンパワーメント・プログラムを展開しています。エンパワーメント・プログラムでは、カリフォルニア大学の学生を招き、議論・企画・発表のすべてを英語で行うことで国際社会に通用するキャリア教育を行います。これによって、使える英語を身につけ国際人としての自己を確立することを目的としています。

参考

エンパワーメント・プログラム|成城中学校・成城高等学校

6:職員室・自習室・進路指導室が連携して自学自習を習慣化

職員室・自習室・進路相談室が同じフロアにあるため、生徒と教師の距離が近いのが魅力です。

開放的な雰囲気の職員室内には、生徒が質問や相談をしやすいように、質問コーナーや面談室が設けられています。

2015年に設置された自習室「自習館」は70席あり、19時まで開いています。また、自習室に隣接して進路指導室があります。大学受験に必要な過去問題集やデータが管理されており、学習中の生徒が進路相談をしやすい環境が整っています。

参考

施設案内|成城中学校・成城高等学校

7:補習に呼ばれるとクラブに参加できない

成績が低迷した生徒は、教科担当者の判断で、放課後居残り補習を指名制で行う場合があります。

勉学と部活動等とを両立させる「文武両道主義」を伝統としている成城中学校・成城高等学校ですが、補習に呼ばれると補習を優先しなければならないためクラブ活動への参加はできません。

補習の目的は、勉強に対する目的意識を高めて家庭学習習慣を確立することにあります。補習に呼ばれるとクラブに出られなくなってしまうため、補習に呼ばれないように勉強も努力する姿勢を生徒に求めています。

参考

中学校カリキュラム|成城中学校・成城高等学校