美術館は大人が行く場所というイメージがあります。館内には貴重な展示物が多く、鑑賞するときは騒がず静かにしているのがルールです。子供は走り回ったり騒いだりするので、美術館は不向きと思われがちです。美術館による違いはあるものの、子供向けの展示やイベントも行われています。子供と一緒に美術館に行きたいという方に、子供向けの美術館と美術館の楽しみ方をご紹介します。
もくじ
子供と美術館に行くメリット
美術館は子供にとって退屈な場所というイメージが強いです。館内はいつも静かで、みんなが静かに展示物を鑑賞しています。大人にとっては楽しい時間でも、子供にとっては退屈極まりない印象があるのも否めません。
美術館にもいろんな種類があり、なかには子供が楽しめるイベントを開催しているところや、親子で参加できるワークショップを開催しているところもあります。小さい頃からアートに触れることは、子供の人生にとってもメリットになるので、まずは子供と一緒に美術館に行ってみることをおすすめします。ここでは子供と美術館に行くメリットをご紹介します。
五感を刺激する
美術館には貴重な展示物がたくさんあります。絵画、工芸品など種類が豊富ですから、子供でも良いものに触れることで五感が刺激されます。最初は何がなんだかよく分からないとしても、普段の生活では目にすることのできない珍しい物品も間近で見られます。
教科書で見たことのあるような有名な展示物もあるでしょう。よく知らなくても見たことがあれば、興味を持ちやすいです。教科書とは違う色や形、大きさが分かります。見て何を感じるかは人それぞれなので、正解や不正解にとらわれず、自由な解釈を尊重しましょう。
作品を介して発語が増える
幼い子供でも入れる美術館はあります。子供を対象としたワークショップには小さい子供でも参加できるので、気軽に遊びに行ってみてください。子供にとっても初めて見るものは新鮮で、見たり触れたりすれば五感が鍛えられます。
子供にも親しみやすい動物やキャラクターなら、作品を見て発語も増えます。まだ上手に話しができなくても、何かを見て言葉を発するのは子供にとってもいい刺激になります。親も一緒になって作品を見て笑い合うことができます。子供が参加できるイベントなら、多少騒いでも大丈夫なので安心です。
子供自身の好みが分かる
小学生になると芸術に興味を持つ子もいます。そんなときこそ美術館に行ってみてください。まだ漠然としていて、芸術が何かなどよく分からなくても、さまざまなジャンルの芸術に触れることで、次第に子供の好みがはっきりしてきます。
絵画でも画家によって絵のタッチや印象は全然違います。子供の興味をはっきりさせるにも、間近で見るのはいい影響を与えられます。ある程度好みが分かるまで、休みの日に親子で美術館巡りをするのも楽しいのではないでしょうか。
子供と美術館を楽しむコツ
子供が小さいうちは美術館に行ってはいけないと思われがちです。確かに子供には不向きな美術館もありますが、赤ちゃんと一緒に入館できる美術館もあります。幼い子供を歓迎してくれる美術館であれば、ベビーカーの貸し出しをしているので赤ちゃん連れでもゆっくり楽しめます。
小さい子供向けの展示品もあるので、直接触れることで子供も良い刺激を受けます。子供と一緒に美術館を楽しむコツをご紹介します。
事前に展示内容について興味を持たせておく
子供も入れる美術館は探せばたくさんあります。時期によって展示物が変わるので、子供が興味を持ってくれそうな展示物があったら、気軽に足を運んでみてください。子供の年齢にもよりますが、興味を持てるように事前にこれから何を見に行くのかを話し、パンフレットや展示物を確認して子供が理解しやすいよう準備しておくといいでしょう。
子供向けのワークショップに参加する
美術館というと、静かに展示物を鑑賞するイメージが強いです。子供には退屈に思えてしまいますが、ワークショップであれば子供も楽しめます。美術館では定期的にワークショップを開催しているところが多いので、予定が合えばぜひ参加してみてください。
対象年齢もさまざまですが、条件に合っていれば自由に参加できます。事前予約が必要なワークショップもあるので、その場合は前もって予約しておきましょう。親子で参加できるので、子供にとっても楽しい時間となります。
集中力が持つ30分程度で退出する
子供が大丈夫な美術館でもマナーはあります。最初はおとなしくいられても、子供の集中力は30分くらいしか持ちません。もっと早く集中力が切れてしまう可能性もあるので、初めて行くなら30分以内で退出するなど時間を考えておくのもポイントです。2回目も同じくらいの時間にして、徐々に時間を延ばしていけば子供も飽きずに美術館を楽しめるようになります。
子供向けの展示・美術館に行く
美術館では年間を通してさまざまなイベントを開催しています。イベント内容や期間はそれぞれですが、そのなかには子供向けの展示物やイベントもあります。最初から子供を対象にしているので、親子で気兼ねなく参加できます。
最初から大人向けの美術館はハードルが高すぎるので、ある程度大きくなり静かに鑑賞できるようになるまでは子供向けの美術館を選ぶのもポイントです。