子供の目の周りが赤いとき……症状別に考えられる病気と受診の目安とは?

子供の目や、目の周りが赤いときの原因はなんなのか、すぐに受診した方が良いのかなどは判断がつきにくいものです。多くの親御さんが迷われたことがあるのではないでしょうか。

この記事では、子供の目に関する病気を症状別にまとめ、受診の目安も掲載します。子供が目の不調を訴えているときは、ぜひ参考にしてみてください。

【症状別】考えられる目の病気

目の周りが赤い・まぶたが赤い・腫れた・腫れて痛い、腫れてかゆい

アトピー性眼瞼炎(がんけんえん)

目の周りが赤い、目がかゆい、目が腫れる、目の周りやまぶたに湿疹がある、目の周りが乾燥したりただれる、といった症状があります。アトピー性眼瞼炎は、アトピー性皮膚炎の症状が目の周りの皮膚に起きたものを指し、主に塗り薬で治療を行います。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

まぶたが腫れ、触ると少し硬い感じがあれば麦粒腫の可能性があります。麦粒腫はいわゆる「ものもらい」のことで、まつ毛の根元近くの皮脂腺や汗腺に細菌が感染することが原因でできます。抗生物質を使った治療をすれば、1週間程度で治ります。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたが半球状に腫れ、まぶたの皮膚とは離れて、こりこりと動く感じのものができることがあります。これは霰粒腫と呼ばれるもので、ものもらいに似ていますが違うものです。自然に治ることもありますが、大きいときは外科的に取ることがあります。

眼瞼炎(がんけんえん)

まぶたの炎症のことを指し、まぶたが赤い・腫れる・痛い・かゆいといった症状が起きます。細菌・ウイルス・カビによる感染、湿疹やなんらかの皮膚炎、虫刺されなどが原因のことが多いようです。治療は、眼瞼炎の原因を見定めたうえで適した処置を行います。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)

水痘帯状疱疹ウィルスによりまぶたや黒目、白目にできものができたり、皮膚に痛みや赤みが起こる病気です。体のどこにでも起こる可能性があります。

甲状腺の病気

バセドウ病や橋本病といった甲状腺の異常により、まぶたのむくみや赤みといった症状が出ることがあります。

子供の目が赤い

結膜炎(アレルギー性・ウイルス性)

目が赤くなるほかに、目やに、かゆみ、涙が出るといった症状もあるときは、結膜炎の可能性があります。結膜炎は、まぶたと眼球を結びつける粘膜である結膜が炎症を起こした状態です。

結膜炎の原因は、主にアレルギー性とウイルス性があります。早めに眼科受診をすることで症状が改善しやすくなります。

結膜下出血

白目部分が赤い、多少目がゴロゴロするが痛みはないといった症状があるときは、結膜下出血の可能性があります。結膜下出血は、結膜下の小さい血管が破れて出血した状態を指します。

原因はくしゃみ、せき、外部からの刺激(水中眼鏡の締めすぎ等)などさまざまで、ほとんどの場合は放置しておいても良いとされていますが、長引く場合は受診が必要です。

疲れ目・目の乾き

目が疲れているとき、目が乾いているときも目が赤くなります。遠くを見る、睡眠時間を増やす、目とその周りを温めて血行を良くするなどすると改善しやすくなります。

目の表面が痛い

角膜や結膜に傷がついている、ゴミなどが入っている、ドライアイ、コンタクトレンズによる目の痛み、などの可能性があります。

ゴミなどが目に入っている場合は、涙で自然に外に流れ出るのを待ちましょう。症状が気になるときは、早めに眼科を受診しましょう。

目がかゆい

アレルギー性結膜炎

目の充血、目やになどの結膜炎の症状に加えて目のかゆみがある場合は、アレルギー性結膜炎の可能性があります。原因は花粉・ダニ・ハウスダストなどが多く、花粉症が原因であればくしゃみ、鼻水などの症状を伴います。アレルギー症状をおさえる薬を飲んだり、点眼薬を使うことで症状が改善します。

アトピー性角結膜炎(春季カタル)

アトピー性角結膜炎は、角結膜(黒目と白目)に起こるアレルギー炎症のことを指します。目が赤くなる症状とともに、目がかゆい、目やにが出る、白目が腫れている、目がゴロゴロする、春になると悪化するといった症状があります。

また、春から夏にかけて見られる重症のアレルギー性結膜炎のことを春季カタルと呼び、春季カタルになる人の70%以上にアトピー性皮膚炎が見られると言われています。治療は、主に抗アレルギー薬やステロイド薬の点眼を行います。

白目がむくみゼリー状に腫れる

アレルギー性結膜炎などで目をこすると、白目がむくんでゼリー状に腫れることがあり、この症状のことを結膜浮腫(けつまくふしゅ)といいます。大抵は少しずつ自然に腫れがひきますが、ほかにも気になる症状があったり、むくみが酷い場合は受診した方が良いでしょう。

目の症状があるときの受診の目安とは?

夜間・休日を問わずに直ちに受診をした方が良いとき

穿孔(せんこう)外傷のとき

けがによって眼球に穴があいたり、裂けたりすることを指します。たとえ傷口が小さく、痛みが少ない場合でも、穿孔外傷であれば急いで受診をした方が良いでしょう。

また、怪我をして温かい涙が出ていると感じるときは、眼球に穴が開き、眼球の中の液体が外に漏れている可能性があるため、直ちに受診することをおすすめします。

薬物による外傷があるとき

目の中に洗剤や化粧品、殺虫剤や薬品といった異物が入ることを薬物外傷と呼びます。薬物の種類によって救急度が変わりますが、アルカリ性の薬物が目に入った場合は、直ちに5分以上洗眼してから受診しましょう。

目の痛み、頭痛、嘔吐などの症状が起き、視力も低下していることに気づいたとき

急性緑内障発作の恐れがあり、適切な治療を行わないと失明してしまう可能性があります。直ちに受診しましょう。

急に目の前が真っ暗になり何も見えないとき

目に血液を送る血管の総元縮めである網膜中心動脈が突然詰まってしまう「網膜中心動脈閉塞症」という病気の可能性があります。目に血液が届かなくなり、目の神経が死んでしまう可能性があるため、直ちに眼科の受診が必要です。

今すぐではないが、なるべく早く受診をした方が良いとき

網膜がなんらかの原因ではがれたとき

眼球の一番内側にある神経の膜である網膜(もうまく)がはがれた「網膜剥離(もうまくはくり)」の状態です。

網膜剥離は痛みを伴わないので気づきにくいですが、前兆として飛蚊症(物を見ているときに黒い虫のようなものが動いて見える症状)の症状があらわれることがあります。

網膜剥離は、なるべく早い時期に手術する必要があります。網膜剥離が広がらないように安静にして、なるべく早く受診しましょう。

診療時間内に受診をすれば良いとき

結膜が腫れて水ぶくれの状態になったとき

結膜浮腫という状態です。腫れた結膜がゼリー状になって盛り上がるので、目が飛び出してきたような感じがすることがあります。

アレルギー反応の一種で、目を触ったり掻いたりした刺激が原因です。目を触らないようにして、診療時間内に受診をしましょう。

結膜の一部分が少し赤くなる、または結膜全体が真赤になる

結膜下出血という状態で、結膜にある細い血管が切れて出血が起き、結膜が赤くなることを指します。目が赤くなるので重症のように見えても、実際の出血量は多くないことがほとんどだと言われます。診療時間内に受診をしましょう。

終わりに

当記事では、子供の目の周りが赤いときや、ほかの気になる症状があるときに考えられる目の病気についてご紹介しました。目の周りは皮膚が柔らかく繊細で、非常にデリケートな部分です。また、気になると掻いたり触ったりしやすい部位でもあるので、少しでも気になる症状があるときは、かかりつけの眼科医に相談するようにしましょう。

参考

目の異常・目を気にしている場合|白クマ先生の子ども診療所

目の病気について|野町どい眼科

眼の救急|一般社団法人広島県医師会

アトピー性皮膚炎の眼合併症|安井眼科医院

まぶたが赤い|Medical Note

網膜剥離 – 目の病気百科|参天製薬 

疾患解説 先天性鼻涙管閉塞症(狭窄症)|医療法人財団 荻窪病院

結膜下出血   目の病気百科|参天製薬 

アトピー性皮膚炎と目 4.アトピー性角結膜炎・春季カタル|公益社団法人 日本眼科医会

この記事をかいた人

yukiyo_ito

"東京都在中のライター・ブロガー。大学卒業後、一般企業で勤務したのち音楽関係の仕事に転職。音楽漬けの生活をしていたが、出産を機に一時休業。現在は子育てをしながら、教育・育児・美容・音楽関係の記事を執筆中。 趣味はボーカル・音楽鑑賞・作詞作曲・楽器演奏・食べ歩き・人間観察など。最近は娘や夫の成長(!?)もよく観察しています。 休日はなるべく外に出て引きこもりを解消。家族と一緒に散歩をするのが小さな幸せです。"