情操教育に絵本の読み聞かせが良いと聞いたものの、どのような本を選んだらいいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は小学校低学年向けを対象とした絵本の選び方について、コツとポイントをご紹介したいと思います。
短時間で読めるもの
「絵本は絵が多いので、どれでもすぐに読めるのでは?」と思っているかも知れませんが、本によっては文字数が多いものや、絵のタッチが高学年向けのものもあります。低学年の子供でも読める文字量の絵本を慎重に選ばなければいけません。
子供に合った絵本を選ぶことで読書に対しての苦手意識をできるだけ減らしておくことが、読書の習慣化につながります。
最初は子供が飽きない程度に短時間で読める絵本を選んであげましょう。目安としては、絵が多く10分から15分程度で1冊が読み終わるものがベスト。
1冊を読み終わると達成感が生まれますし、次も読みたいという気持ちにつながります。
短時間で読めるおすすめ絵本
なぞなぞや迷路の絵本は楽しく読める
図書館に行くと低学年向けの絵本コーナーもありますが、子供が絵本に興味を持たないと長続きしません。
そのため、最初は短い絵本で慣らしながら、関心がある分野の絵本を選ぶようにしましょう。なぞなぞや迷路の絵本は、楽しみながらすぐに1冊読み終えてしまうのでおすすめです。
なぞなぞで気に入った問題は、クイズとして親に出題してくるかもしれません。それは、読んで面白かった証拠なので、問題をよく聞き答えてあげましょう。
これも、大事な親子のコミュニケーションになります。
なぞなぞや迷路のおすすめ絵本
同学年が主人公の本
少しずつ絵本に慣れてきたら、主人公が同学年の本を選んですすめてみましょう。主人公が子供の年齢に近いと、状況をイメージしやすく感情移入しやすいという特徴があります。
絵本の中のクラスと現実のクラスを比べたり、主人公と自分を照らし合わせたり、読んでいる本人しか分からない楽しみがあるはずです。
1冊読み終えたら感想を聞いてあげると、どれくらい興味を持って読んでいたのかが分かります。
もし、感想が出てこないなら、あまり面白くなかったのかもしれません。反応を見るためにも、毎回読み終わったら感想を聞いて見ましょう。
同学年が主人公のおすすめ絵本
シリーズ物は人気
絵本には、昔から続いているシリーズ物の名作があります。親自身が読んだことがあれば面白さを伝えることができますし、読んだ後にどうだった?と感想を共有するのも楽しいものです。
シリーズ化されている絵本は、人気があるため続編が出ているということなので冊数が多いため、絵本を読むのに慣れてきた頃にすすめてみるといいかもしれません。
シリーズ物のおすすめ絵本
季節の絵本はイメージしやすい
12月にプールのお話を読んでもピンときませんし、3月にお正月の物語を読んでいても、季節がちぐはぐで面白さが半減してしまいます。
4月であれば桜、5月は子供の日、10月はハロウィンに12月はクリスマスなど、日本には季節ごとに象徴するものや行事、イベントがあります。
これらをテーマにした絵本を選ぶと、現実と同じシチュエーションなので、共感しやすく読みやすいというメリットがあります。
子供の日の柏もちやハロウィンのかぼちゃパイなど、イベントにはおいしい食べ物もよく登場します。食べ物は絵本と子供の距離を一気に縮めてくれますので、ぜひ旬を迎えるものや、季節のイベントや行事が題材の絵本を選んでみましょう。
季節のおすすめ絵本
読み聞かせには童話絵本
小学校に入学すると1人でできることも増えてきますが、低学年はまだまだ甘えたい時期でもあります。
1人で集中して読むことも大事ですが、親子のコミュニケーションの1つとして、寝る前に読み聞かせをして絵本に触れさせてあげましょう。
「読み聞かせは時間が取られるので、できればやりたくない」という方も少なくありません。しかしながら読み聞かせは、子供のうちでも今の年齢、たった数年しかできないことです。子育てする親の権利ともいえますので、時間と手間をかける価値は十分あります。
読み聞かせをするときにおすすめなのが、すぐに読み切ってしまうようなものではなく、数日持ち越すような文字の多い絵本を選ぶということ。
次の日に読んでもらう内容、続きが気になりますし、本に対する興味も増すためです。
内容を理解するというより、静かに眠りにつかせる。そして読むときにはコミュニケーションの1つと考えて、抑揚をつけずに静かに読むのがポイント!
楽しくてテンションが上がってしまったら、目が冴えてしまうためです。予想以上に早く眠りにつくかもしれません。
また、読み聞かせはダイナミックに、主人公になりきって聞かせてあげたい!という人は、日中に対面で時間を取ってみてはいかがでしょうか。
読み聞かせにおすすめの童話絵本
まとめ
どのような絵本に人気があるのか、図書館に行ってみると、昔と今のニーズを知ることができます。絵本の数は膨大なので、どれを選んだらいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。図書館員のプロの方に聞いてもいいですし、親同士でおすすめの絵本を教えあえると良いですね。低学年は本に慣れる時期なので難しく考えず、まずは簡単に読めそうなものや、面白そうなものから取り入れて、読書が習慣になるように親が率先して環境を作ってあげましょう。