小学校でのキャリア教育とは?年齢別の目的や実践例について紹介 ( 2 )

キャリア教育の実践例

神奈川県川崎市刈宿小学校

こちらの小学校では、3年生が総合的な学習の時間を通して、次の活動を行っています。

町へ出かけ、店、工場、公共施設、交通などの町の様子や特徴について調べる中で、子どもが自分の住む地域のことにあまり目を向けていないという実態が見えてきた。そこで、地元の商店会の協力を得て商店での体験学習を計画し、社会科の学習を踏まえて展開した。商店での手伝い体験は、学校や家族以外の人とのかかわり方を学ぶ場としてとらえられる。商店の人やお客さんとの触れ合いを通して、自分の町のことを理解し、地域の一員としての自覚をはぐくむとともに、商店で働く人の様子や工夫・努力に実際に触れることで自分の役割を果たすことの大切さや相手のことを考えた言動の重要性などを実感し、自分の生活に生かすことを目指している。(中略)本単元を通して、子どもたちは達成感や自己有用感を得ることができ、地域の人々の暮らしや仕事への関心を高めることができた。

(引用元:事例に学ぼう|国立教育政策研究所

普段あまり関わる機会のない、地域と積極的に交流をすることで、達成感や自己効力感を得られたようです。

東京都三鷹市東第四小学校

こちらの5年生は、「写真展から社会をのぞこう」と題して、キャリア教育を行いました。

地域の人々とのかかわりを通して社会を身近に感じ、仕事をすることの意味や楽しさ、苦労や願いなど実感の伴った理解につなげる単元。三鷹市美術ギャラリーにおいて開催される写真展を通して、美術館が企画する展覧会には多くの職業の方がかかわり、様々な思いや苦労、準備を経て企画されていくかを知り、生き方を学ぶ活動である。はじめに、テーマを追究し写真展を企画する学芸員の方や、設営の段階において写真展の開催を裏から支える様々な職業の方々(造作会社、デザイン会社、印刷会社)とのかかわりの場を設け、写真展やそれにかかわる職業に興味を持たせた。同時に、子どもたち自身に校内で写真展を開く計画を立案させる中で、校内写真展と自己とのかかわりや見通しを持たせ、チャレンジする意欲の継続につなげた。この過程では、学芸員や写真家の方からアドバイスを得ながらテーマと役割を決め、それぞれに課題解決できるようにした。

(引用元:事例に学ぼう|国立教育政策研究所

写真展の表舞台だけでなく、裏でどういった人々が関わっているのかまでを知ることで、裏側の準備や苦労をも知ることは社会について一歩踏み込んだ学びにもつながるでしょう。

終わりに

学校や地域によって、キャリア教育の特色は異なります。学校や地域の特性を生かして、教員だけでなく、地域住民や家庭を巻き込んだキャリア教育を行うことが重要なのかもしれません。

参考

小学校におけるキャリア教育推進のために「自分に気付き、未来を築くキャリア教育」|国立教育政策研究所

小学校キャリア教育の手引き(改訂版)|文部科学省

事例に学ぼう|国立教育政策研究所

「キャリア教育」資料集 研究・報告書・手引編 〔平成30年度版〕|国立教育政策研究所

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okamoto

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