受験を控えている子供に対するNG行為
親はかけがえのないパートナーであり、一番の理解者であってほしいと思っているはずです。しかし、受験勉強や将来のことで不安を抱えている子供にプレッシャーを与えたり、やる気をなくさせてしまう行動をとっていないでしょうか? 以下のような子供に対するNG行為をチェックし、もし自分自身に当てはまっていたらすぐに改善するようにしましょう。
子供の勉強が気になって必要以上に干渉するのはNG
子供の受験勉強や勉強の姿勢が気になって必要以上に干渉していませんか? 「最近勉強はかどってないみたいね」「成績落ちてるんじゃない?」「大学受かりそうなの?」など、勉強について口をはさむのはやめましょう。子供のやる気を引き出そうとしているのかもしれませんが、勉強のことをあれこれ言うのはかえって逆効果です。
ご自身が学生のころ、親から勉強のことに口をはさまれると良い気はしなかったのではないでしょうか? 自分の学生時代のことを思い出して、子供に必要以上に干渉するのはやめましょう。
受験に無関心すぎるのもNG
親が受験に関して無関心すぎるのも良くありません。子供は常に孤独やストレスと戦っています。子供が相談に乗ってほしいときに「知らないから先生に聞いて」「大学のことはよく分からない」「勉強のことは答えられない」など、受験に無関心な態度をとると子供は独りぼっちになってしまいます。
少なくとも子供が行きたい学校の偏差値や学校の雰囲気は調べておきましょう。干渉しすぎるのも無関心すぎるのも良くありません。受験勉強中は、子供と近すぎず遠すぎず距離をとり、いざというときに頼れる存在というポジションが望ましいです。
兄弟や他人との比較はNG
河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」で2018年6月に、受験を乗り越えた大学生を対象に「親にいわれたくなかったこと・嫌だったこと」についてアンケートを行いました。
- せっかく受かったのに、地方に行ってしまうのが寂しいと言って泣かれたこと。知り合いが医学部に受かった話を、聞きたくないのにわざわざLINEしてきたこと。(東北大農学部 トマトさん)
- 自分の大学の自慢。(名古屋市立大人文社会学部 NOAさん)
(引用元:受験期の子どもとの接し方|Kei-Net)
このように他人と比べられることで嫌な思いをしたという受験生がいます。「〇〇君の方が頭が良い」「親戚の〇〇さんの息子は良い大学に行ったのに」など、自分の子供より良い成績の子供をうらやむような発言もやめましょう。
プレッシャーになるようなことやお金のことなどネガティブな発言はNG
同じく河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」のアンケートの結果を下記に示します。
- お前が大学に落ちたら一家はおしまいだ。私立に行くお金なんてうちにはない。成績が上がらないのはお前に問題があるんじゃないのか。(埼玉大教育学部 M.K.さん)
- たまに、予備校高いねんでと言われること。(立命館大政策科学部 きのこさん)
(引用元:受験期の子どもとの接し方|Kei-Net)
- お前は落ちる、ということを暗示的に言われた。(北海道大農学部 R.K.さん)
- そんな点数をとってるやつは落ちるな。(奈良女子大生活環境学部 ツッキーさん)
- 「就職しろ」の一言。(愛知県立大情報科学部 よっぺぺろんちーのさん)
- 文転したら、って言われてつらかった。(東京理科大理工学部 S.K.さん)
(引用元:受験期の子どもとの接し方|Kei-Net)
子供に予備校や大学の費用の話をしてプレッシャーを与えていませんか? 経済的な悩みもあると思いますが、勉強を頑張っている子供の前で必要以上にお金の話をするのはやめましょう。
また、子供の勉強のやる気をなくすようなネガティブな発言もやめましょう。
まとめ
受験生は常にストレス・孤独・不安と戦っています。成績が思うように上がらなかったり、受験のプレッシャーに押しつぶされそうになったり……そんなときは身近な存在である家族が助けてあげましょう。そのためにも子供との信頼関係が大切です。
受験を控えている子供に親ができることは、子供が集中できる環境を整えてあげることです。家庭内での喧嘩やもめごとは控え、テレビなどの音量は普段よりも小さくするよう心がけましょう。
また、子供の受験に関して過干渉、逆にまったくの無関心、ネガティブな発言は子供がやる気をなくしてしまうかもしれないので控えましょう。受験は子供だけではなく家族にとっても大きなイベントです。家族みんなで乗り越えましょう。
参考
受験期の子どもとの接し方|Kei-Net
受験生の親の心得”やってほしいこと、やってはいけないこと”|受験を超えて
合格を勝ち取るために、受験生の親がやるべき7つのこと|リセマム
大学受験期間に親ができること・ストレスを溜めない過ごし方|大学受験の赤本