引きこもりの子供を救うために親ができること
もし自分の子供が引きこもりになってしまったり、引きこもりの可能性があったりすれば、まずは子供の気持ちについて考えながら対処していく必要があります。引きこもりの子供を救うためには、以下の4つの点について考えてみるようにしましょう。
子供を責めない
子供が引きこもってしまうには、必ず原因が存在します。まずは、外へ出ることを強要せずに、子供が抱えている悩みについて話を聞くようにしましょう。学校へ行くことが嫌な理由が、人間関係や授業についていけないということであれば、フリースクールや訪問支援などで自分のペースで勉強を続けながら学校へ復帰する道もあります。いじめが原因の場合には、学校側とも相談しながら対処法を探っていく必要があるでしょう。
子供が素直に心を開き、自分の意思で再び社会とつながるためにも、子供を責めず、道しるべとなるように意識してみましょう。
親自身を責めない
引きこもりの子供が接する人物は家族や親です。親御さん自身が明るい気持ちで子供に接し、元気に暮らしていく姿を見せることで、「外の世界も悪くないかもしれない」と思うきっかけになるかもしれません。
親自身が精神的に不安定になってしまうと、家族全員が苦しい思いを抱える悪循環へと陥ってしまいます。自分の育て方や教育方法について責めず、まずは親自身がリラックスしたり第三者に相談したりできる環境を整えることも大切です。
子供と会話する時間を増やす
引きこもりになってしまうと、他者と会話をする機会が減り、ますます自分の世界に閉じこもってしまいがちです。なるべく子供と会話する時間を見つけるようにし、子供の様子を見ながら外へ連れ出す機会も持つようにしましょう。親以外の相手と会話する機会が増えれば、学校や社会へ復帰するきっかけへとつながります。
第三者や専門機関を頼る
引きこもりは社会問題の一つとなっていることから、内閣府は「ひきこもり対策推進事業」を創設し、引きこもり対策に取り組んでいます。引きこもりに特化した相談窓口や引きこもり支援コーディネーターによる訪問支援を受けることで、子供の自立支援につながり、専門家による第三者機関と協力しながら引きこもりの改善に向けて行動することができます。
家族以外の第三者に相談することで、新しい視野や視点を持つことができ、精神的な負担を減らしながら引きこもりに対処していくことができるでしょう。
引きこもりは家族のサポートと支援が必要
引きこもりはほんの小さなきっかけにより、誰にでも起こりうることです。長く引きこもってしまうほど、社会への復帰が難しく感じるようになってしまうため、なるべく早い対処が求められます。
引きこもりは、引きこもっている本人だけでなく家族や身内へのサポートも必要です。各都道府県に設置されている引きこもり相談窓口に相談しながら、親子で引きこもりの問題に向き合っていくことが大切です。
参考
ひきこもり対策推進事業 |厚生労働省
「子どもがひきこもりになりかけたら」座談会 「ひきこもり」になる子どもの親には共通点がある|日経DUAL
ひきこもりの子どもを抱えた親の特徴|内閣府
引きこもりの子供を持つ親の特徴<<共通点と対応法>>|2019 中学生の勉強方法<<塾無しでも7日間で成績が上がる?>>
引きこもりのお子さんを持つ親御さんへ〜お子さんの自立のためにできること〜|キズキ共育塾