2歳児の平均身長・体重・頭囲!子供の成長に必要なものとは? ( 2 )

2歳児の成長を促す3大原則

遺伝学に関する国際学術誌であるnature geneticsでは人の身長と遺伝の関係について、次のように書いています。

成人の身長は、多数の遺伝子の組み合わせによって決定される複合形質の典型例だ。世代間で受け継がれる遺伝要因が、身長の個人差の原因の約80%を占めている。

(引用元:ヒトの身長に関連する遺伝子バリエーションを数百個も新規同定(2014年10月6日)|nature genetics

つまり、子供の身長は親からの遺伝で8割決まるということです。では、身長を伸ばす要因として考えられる残りの2割は何なのでしょうか。

厚生労働省の乳幼児身体発育評価マニュアルに、幼児の成長を促す要素について次のように書かれています。

幼児期の子どもの身体発育は、離乳時期、食生活リズムや摂取栄養バランス、運動、生活リズム、精神的ストレス、親の育児状況などにより影響を受けます。

(引用元:平成24年3月 乳幼児身体発育評価マニュアル|平成23年度厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業),P31

そこで、食事、睡眠、運動が2歳児の成長を促す理由について見ていきましょう。

【食事】規則正しく・栄養バランス良く

身長を伸ばすためには栄養が必要です。その栄養を体に取り入れる行為が食事なのです。

厚生労働省が示した2歳児が必要とする1日の推定エネルギー量は男子は950kcal、女子は900kcalです。

参考

2 乳児・小児|厚生労働省,P362

では、子供の身長を伸ばすのに必要な栄養素と避けたい栄養素を見ていきましょう。

【骨を成長させる栄養素】

栄養素 効果 含まれる食材
タンパク質 新しい骨を作り出す 肉、魚、大豆などの豆類
亜鉛 成長ホルモンに関係 ピーナツ、牡蠣、レバー、うなぎの蒲焼、納豆、ゴマ
ビタミンD カルシウムの吸収率を高める 青魚、きのこ類
マグネシウム カルシウムを吸収し骨に定着させる 昆布、ひじき・海苔などの海藻類や、ゴマ・アーモンドなどのナッツ類
カルシウム 骨を丈夫にする 乳製品、葉物野菜、大豆・大豆製品、海藻、小魚、中骨入りの鮭の水煮缶

【骨を成長させない栄養素】

栄養素 効果 含まれる食材
リン酸 カルシウムが血中に流れ出す 乳製品、清涼飲料水、インスタント食品、スナック菓子等の食品添加物

参考

どうすればもっと身長を伸ばすことが出来るのか?|ぬかたクリニック

子供の成長のための3大要素とは?食事と成長|高光製薬株式会社

骨を丈夫にする食生活 カルシウムを豊富に含む10の食品|保健指導リソースガイド

また、特例社団法人日本小児保健協会が実施した幼児健康度に関する継続的比較研究(平成23年3月時点)で、朝食を週に1日以上食べない日がある2歳児は8.6%もいることが分かりました。できるだけ食事は3食食べて、栄養を体に取り入れられるようにしましょう。

2歳児は食べ物の好き嫌いが出てくる時期なので、特に栄養バランスが崩れないように食事の工夫をする必要があります。

参考

幼児健康度に関する継続的比較研究 平成22年度総括・分担研究報告書(平成23年3月)|特例社団法人日本小児保健協会,P39(Q26 朝食のとり方はどうですか。)

食事と成長|子供の低身長を考える成長相談室

【睡眠】生活リズムを整えて良質で十分な時間を確保

身長が伸びるのは、成長ホルモンと呼ばれる物質が分泌されて正常に働くことによります。この成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。

特例社団法人日本小児保健協会が実施した幼児健康度に関する継続的比較研究結果(平成23年3月時点)から、2歳児の睡眠状況について抜粋してみてみましょう。

2歳児の最も多い起床時間帯は7時で、就寝時間は21時です。また、94.9%の子供が昼寝をしていることが分かりました。

アメリカの国立睡眠財団であるNATIONAL SLEEP FOUNDATIONが健康的な推奨睡眠時間を研究した結果によると、2歳の子供の理想的な睡眠時間は11~14時間ですので、多くの子供たちが夜の睡眠と昼寝を合わせて、十分な睡眠時間を取れていることが分かっています。

しかし、調査結果の中では、22時以降まで起きている2歳児が3割強おり、その影響か昼寝時間が3時間以上の子供が1割強いることも分かりました。2歳のうちから夜型の生活サイクルにしてしまうと、日中の活動が制限されるため良質で十分な睡眠時間を取れないので、就寝中に分泌される成長ホルモンが分泌されないことになります。

成長ホルモンは、睡眠中に正常に分泌されるため、長くぐっすりと眠ることが、子供の身長が伸びるためには必要です。

参考

幼児健康度に関する継続的比較研究 平成22年度総括・分担研究報告書(平成23年3月)|特例社団法人日本小児保健協会,P39(Q28・29)

How Much Sleep Do We Really Need?|NATIONAL SLEEP FOUNDATION

未就学児の睡眠指針|厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班

【運動】体を動かす遊びをしよう

骨に適度な刺激を与えるような運動は、骨を伸ばすのに重要な役割を果たす成長ホルモンの分泌を促すことができます。また、適度な運動により子供は食欲が増すので、栄養素をたくさん体に取り入れることができます。

さらに、運動すると体が疲労するので、体力を回復するためにぐっすりと長い時間睡眠を取ることができます。このように、体を動かすということは、食事と睡眠に深く関わっているのです。

ウーマンエキサイトでは、子供の運動神経を伸ばすのは、特に2歳がポイントだと紹介しています。

2歳頃は、運動能力と自立心が飛躍的に発達し、個人差が出てくる時期のようです。たしかに、走ったり、ジャンプしたり、手を使わずに階段を降りたりなど、いろいろできるようになる時期ですね。

この頃に積極的に体を動かす機会を作ることで、運動をコントロールする神経が発達し、筋肉や関節の動きがよりスムーズになり、身体のバランスをとることも上手になってくるそうです。

(引用元:2歳は運動神経を伸ばすのに最適な年齢!たくさん遊んで伸ばそう!|ウーマンエキサイト

2歳はまだ小さいから運動はもう少し大きくなってからと考えずに、小さいうちからたくさんの筋肉を使って体を動かし、バランス感覚を養う機会を作りましょう。

参考

子供の成長のための3大要素とは?運動と成長|高光製薬株式会社