一度は行きたい!福岡でおすすめの夏祭りを紹介 - cocoiro(ココイロ)

福岡県では、年間を通してさまざまなイベントが開催されます。中でも一度は訪れたいのが、福岡の夏祭りです。ユネスコ無形文化遺産でのお祭りや歴史あるお祭りなど、福岡には人気の夏祭りがたくさんあります。今回は福岡で行われる有名な夏祭りや、人気の花火大会についてご紹介します。

福岡で行われる有名な夏祭り6選

博多っ子は祭りっ子として知られていますが、活気ある福岡の夏祭りは、町全体が大きなにぎわいを見せます。それでは、福岡の有名な夏祭りを6つご紹介します。

ユネスコ無形文化遺産「博多祇園山笠」

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ユネスコ無形文化遺産でもある「博多祇園山笠」は、福岡で一番有名な祭りの一つです。起源は1241年と古く、伝統と歴史を受け継ぎながら、毎年7月1日~15日の間に開催されます。山笠とは、山車状の神輿(みこし)のことをいいますが、10mを超える飾り山笠が市内で常設展示されるなど、祭り期間中の博多の街は山笠一色となります。

大太鼓の合図とともに山笠を担いで全力疾走する様子は、見ごたえも十分です。県外からもたくさんの観光客が訪れることで知られ、メインイベントである「櫛田入り」は、見学するための桟敷券がわずか数分で完売してしまうほどの人気ぶりです。男性たちの勇ましい掛け声や臨場感ある山笠の走るさまを、ぜひ一度堪能してみてください。

参考
博多祇園山笠|博多祇園山笠公式サイト

150年の歴史「中島祇園祭り」

 

毎年7月の第4土曜日に開催される、柳川市の「中島祇園祭り」は、約150年前から伝わる伝統的な夏祭りで、大蛇山が練り歩きながら無病息災・家内安全・五穀豊穣を祈ります。会場となる八剣神社にはスサノウノ命がまつられており、スサノウノ命が大和のオロチを鎮圧した伝説にちなみ、祭りが始まったとされています。

祭りでは三味線の音色を響かせながら着物姿で舞う踊り子を乗せた「踊り山」、武者装束の迫力ある衣装が特徴の「殿様行列」、リズムに合わせてからくり仕掛けの子獅子が舞う「獅子山」などが、神社前に次々と訪れます。午後7時ごろから大蛇山は引き手によって町へと動き出し、鐘や太鼓をならし、さらに大蛇の吐く火で観光客を魅了しながら、中島の町を練り歩きます。

参考
夏の柳川|柳川市公式ウェブサイト

1年に一度空海作の作品が拝める「大弁財天祭」

7月といえば、夏祭りとして人気が高い「七夕」がありますが、7月7日の七夕の日にだけ貴重な作品を見ることができる「弁財天大祭」は、願いを叶えたい方にぴったりのお祭りです。福岡市内の圓應寺で開催されるこのお祭りは、福岡大空襲によって圓應寺で唯一焼け残った建物・弁財天堂に鎮座していた空海作のご神体、「弁財尊天象」が1年に一度だけ開帳されるイベントで、弁財天の背部には、空海の左の掌の手印が刻まれており、参拝時には、その貴重な手印を拝むことができます。

参道の竹に短冊を結びながら、名物の「圓應寺わらびもち」を食べ、貴重な空海の作品と向き合ってみてはいかがでしょうか。

参考
弁財天大祭 |圓應寺

小倉祇園太鼓

小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ)は、福岡県北九州市の小倉で400年以上続いている伝統的なお祭りです。国指定重要無形民俗文化財に指定されており、全国的にも珍しい太鼓の両面歩行打ちが特徴です。もともとは京都の祇園祭を模して、無病息災と城下町繁栄を願って始めた祭りとされています。

太鼓の響きやヂャンガラの音には、悪疫を追い払い、にぎわいを呼び寄せるといった意味が込められているといいます。観覧席もあるため、にぎやかな太鼓の音に耳を傾けながら、楽しく祭りに加わることができます。

小倉祇園太鼓|福岡県北九州市 国選択無形民俗文化財

毎年30万人が訪れる「おおむた「大蛇山」まつり」

福岡県の最南端に位置する大牟田市では、毎年7月の海の日の前後から8月上旬にかけて、おおむた「大蛇山」まつりが開催されます。大蛇山とは、三車のことを指しており、長さ約10m、高さ5m、重さにして最大3トンの木製の山車に、和紙やわらなどを施して大蛇のような飾り付けを施します。また、この大蛇は街を練り歩くだけでなく、口の中から七色の火を吹きながら迫力ある姿で人々を魅了します。

大蛇の大きな歯に子供を噛んでもらうと、噛まれた子供は1年の無病息災が約束されるという言い伝えがあります。そのため、子供連れの家族が多く訪れる祭りとしても知られています。祭りが終わると、すぐに山車は両目を残して「崩し」が行われ、両目だけが神前に奉納されます。大蛇山の一部を取り合い、お守りとして家へ持ち帰るという方も多いこの祭り。迫力ある大蛇の姿を観に訪れてみてはいかがでしょうか。

おおむた『大蛇山』まつり公式ホームページ |福岡県大牟田市

幻想的な灯篭「八女上陽万灯流し」

毎年8月16日に行われる「八女上陽万灯流し」は、星野川に架かる寄口橋と大瀬橋の間のおよそ300メートルの区間で灯篭を流す、夏の恒例行事です。川を大切にしたいという想いが込められており、淡い光を放ちながらたくさんの灯篭が水面に浮かぶさまは幻想的で、毎年多くの観光客が訪れます。

祭り当日は15~17時に「願いごと記入所」で人々が流し灯ろう用の和紙に、マジックで願いごとの記入やイラストを描きます。願い事を灯篭にこめて幻想的な灯篭流しに参加してみませんか?

万灯流し/八女市ホームページ