中学生になると渡される生徒手帳。在籍している学校の校則や校歌などが書かれていることは知っていても、詳しく中身を確認したことがある人は少ないのではないでしょうか?今回の記事では、生徒手帳に書かれている内容や生徒手帳と学生証の違い、生徒手帳を身分証明証として利用できるかを場面別にご紹介します。
もくじ
生徒手帳とは?
まずは、意外と知らない生徒手帳の内容と、ラインナップをご紹介します。生徒手帳を有効に活用するために、生徒手帳の全体像を確認していきましょう。
生徒手帳の内容
生徒手帳の内容は、大きく分けて3つあります。1つ目は、在籍している学校に関する情報です。2つ目は、メモをしたり書き込んだりするメモ欄などです。生徒手帳の所持者が学校に在籍していることを証明する内容も含まれています。
教育理念や校則など
生徒手帳の前半のページには、在籍している学校の教育理念や校則、校歌などが記載されています。また、災害時の心得や時間割の欄、年間カレンダーなども付いています。
その他にも、保健室、進路相談室、悩み相談室の利用方法が書かれていることもあり、友達や先生に相談しにくいことを相談できる窓口へのアクセスを知ることも可能です。
便利なメモ欄・アドレス帳など
現在では、中高生の多くがスマートフォンを持っていることもあり活用頻度は低くなったようですが、メモ欄やアドレス帳が付いているも生徒手帳の特徴です。
年賀状を送るときに友達や先生の住所を確認して書き留めたり、気になったことをメモするために活用することができます。活字離れが著しい現代だからこそ、メモ欄やアドレス帳を積極的に活用するのもいいかもしれません。そうすることで、卒業したらすぐに処分してしまうただの手帳から、思い出の詰まった手帳に変えることができます。
在学証明欄
在学証明欄は、生徒手帳の中でも一番大切なページと言えるでしょう。生徒の名前、生年月日、学年、学級、学校名と学校長名が記されています。学校によっては、生徒の顔写真を貼り付ける欄もあります。
このページが、生徒の身分証明書。提示することで、映画館などの商業的サービスや美術館、博物館などの文化的な施設で学生割引を受けることができます。
生徒手帳のラインナップ
生徒手帳は、岡山県を本社に持つベネッセコーポレーションの前身・福武書店が発祥と言われています。当時、岡山操山高校に依頼されて作ったのが始まりだそう。お手本は軍人が持つ軍隊手帳だったとのことで、生徒手帳に校則や校歌などが記載されていることからもその原型を感じられるでしょう。
そんな、ベネッセコーポレーションのグループ会社であるラーンズ株式会社は、現在でも生徒手帳を手掛けており、国内の生徒手帳のシェアNo.1を誇っています。シェアNo.2の日本文教出版も岡山県の会社。この2社で、全国の生徒手帳のシェアのおよそ半分を占めています。ここでは、ラーンズ株式会社と日本文教出版の生徒手帳を中心に生徒手帳のラインナップをご紹介します。
ポケットサイズ
スタンダードなのが、胸ポケットに入るポケットサイズの生徒手帳です。大きさは縦10cm×横7cm程度。生徒手帳のカラーバリエーションも多く、紺、赤、黄色、深緑、エンジなどがあります。何よりもコンパクトなので、毎日携帯していても邪魔にならないのが人気の理由でしょう。
大判サイズ
ポケットサイズよりも一回り大きい大判サイズは、縦13cm~14cm×横8cm程度です。携帯するだけでなく、スケジュールや日記の記入までできるようになっています。学校行事だけでなく、プライベート、部活動の予定なども管理することができます。また、日記を付ければ思い出にも残るでしょう。
システム手帳タイプ
生徒手帳が普及するようになってから50年以上が経ち、手帳の形も多様化しています。スケジュールの管理や日記など、ビジネス手帳のように使うことができる便利なシステム手帳タイプの生徒手帳も生産されています。また、ビジネス手帳でいう「PDCAサイクル」を取り入れている手帳もあり、携帯するだけではなく活用する手帳の今後にも注目です。