人日の節句とは?七草粥の作り方と春の七草の豆知識 ( 2 )

昔はこんな風習もあった【春の七草豆知識】

七草爪

人日の節句は、新年で初めて爪を切る日とされています。お正月に刃物を使うことは「縁を切る」と忌み嫌われました。そのため、新年を迎える前におせち料理を準備し、爪を切るどころか料理もしませんでした。昔は今日のような安全な爪切りがなく、小刀などの刃物で爪を切ったため、うっかりけがをすることも珍しくありませんでした。お正月期間中に出血することは、神聖な節句を血で汚すことになるため、避けなくてはなりませんでした。

したがって、昔の人はお正月松の内の最後の日の1月7日まで爪を切りませんでした。1月7日の朝に爪を切ることは、「七草爪」「七日爪」と言いました。まず、春の七草を浸けた水に手を入れ、爪を柔らかくしてから、新年最初の爪切りをします。七草の力で邪気払いをして爪を切ると、その一年は風邪をひかないと信じられていました。

七草囃子

今日では七草粥は1月7日の朝に作りますが、昔は1月6日の夜から作り始めました。前日夜に七草をまな板の上に置き、火箸・すりこぎ・包丁・杓子・薪・菜箸で順番に、「七草囃子」で拍子をとりながら叩きました。

七草囃子
七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン

(引用元:七草の歌(七草なずな/七草ばやし)|世界の民謡・童謡

この七草囃子を、6日の夜に28回、7日の朝に21回歌ってから、粥にしたと言われています。「唐土の鳥」とは、悪さをする中国の伝説の鳥と言われています。夜通し七草囃子を歌うのは、この鳥が飛来するのを防ぎ、災いが降りかかるのを避ける「邪気払い」の意味がありました。

まとめ

今日ではお正月休みは三が日のみで、1月4日からはいつもの忙しい日が始まります。そのため、松の内を締めくくる1月7日の人日の節句は、忙しさに紛れて忘れ去られてしまうことも少なくありません。しかし、お粥は前日に炊飯器をセットしておけば、翌朝には出来上がってります。あとは、軽く下茹でして刻んだ春の七草と1つまみの塩を加えるだけです。1月7日の朝はぜひ家族揃って七草粥を食べましょう。

参考
春の七草|額田医学生物学研究所
人日の節句|日本文化いろは事典
人日の節句の意味とは?七草粥はなぜ食べる?春の七草の覚え方|日本文化研究ブログ
人日|暮らし歳時記
七草粥の豆知識|七草研究会
女媧:中国神話における創造神で人を始めとして様々な動物を作り出した女神|プロメテウス
人日節|歴史上的今天
七草粥(七草がゆ)のレシピ/作り方|白ごはん.com
体にやさしい七草|七草研究会
七草爪・七種爪|みんなの知識 ちょっと便利帳
七草爪とは?1月7日に爪を切ると風邪を引かないと言われるのはなぜ?|日本文化研究ブログ
七草の歌(七草なずな/七草ばやし)|世界の民謡・童謡

この記事をかいた人

Sachiko

海外在住20余年、子育て・教育ライター。明治大学政治経済学部卒業。中国へ2年間留学。中国北京の日系広告会社で営業マネージャー。 結婚・出産後、北京で専業主婦。夫の転勤に同伴したフィジーで、アジアの女性のためのソーシャルグループ代表を務め、文化交流イベントを企画運営。2018年より、インド・デリー在住。ライターとして活動を始める。中国語HSK6級。TOEIC945点。中国生まれ、フィジー育ち、デリーで思春期を迎えた1人息子の母。 中国時代から共に過ごす老犬の介護中。