学資保険は何歳まで加入できる?子供・親・祖父母の年齢制限について - cocoiro(ココイロ)

子供が生まれてから大学に入学するまでの18年の間には、まとまった資金がたまったので学資保険に一括払いで加入したい、今までのものを解約して別の学資保険に加入したいなどといったニーズが生まれることもあるでしょう。その際に気になるのは加入年齢制限です。各保険会社の年齢制限を解説します。

子供の年齢制限は?

保護者の年齢は家庭によってさまざまですが、学資が必要な子供の年齢はほぼ0〜18歳です。その間に一定の資金を貯めなければならないので、学資保険には子供の加入年齢に制限が設けられています。

最大12歳まで可能な保険

もっとも遅くまで加入可能な学資保険は、「こども共済」です。ただし、12歳で加入すると貯蓄性はあまり期待できません。

保険種類 返戻率
こども共済 100.3%(月払いの場合は96.2%)

上記の表は2019年4月現在で、父親の年齢を40歳、子供が男の子で12歳として、受け取り保険金総額300万円の返戻率(へんれいりつ)をまとめたものです。返戻率は、支払った保険料に対し受け取れる保険金の割合を求めたものです。

こども共済は貯蓄だけの機能を選択できますが、それでも12歳から加入すると返戻率は100.3%程度となります。比較的利率の高い定期預金とあまり変わらない増加率となります。

ちなみに、こども共済でも、返戻率が100%を上回るのは年間の保険料を毎年まとめて支払う場合です。月払いにすると、返戻率は100%を下回ります。

参考
こども共済 資料請求はこちらから|JA共済

最大11歳まで可能な保険

続いて加入可能な年齢が大きいのは、三井住友海上あいおい生命の「アンドライフ(&LIFE)」という商品です。こちらは11歳まで加入が可能です。

アンドライフは貯蓄というより、もしものときの保障に非常に重点を置いた保険です。具体的には、子供が病気や怪我をしたときの医療保障と、契約者(親などの保護者)に万が一のことがあった場合の養育年金を付加しています。

そのため、仮に0歳で加入したとしても、満期までに受け取ることができる学資金は保険料を大幅に下回ります。11歳で加入すれば、さらに利率が下回ることが予想されます。

支払保険料総額 受取学資金総額 返戻率
0歳加入 2,495,940円 1,800,000円 72.1%

万が一の際の保障については、別の保険に入っているという家庭も少なくないでしょう。本当に必要な保障なのか、よく見極めてから加入を検討してください。

参考
特徴としくみ | &LIFEこども保険 | 保険をお考えのお客様 | 三井住友海上あいおい生命保険

最大9歳まで可能な保険

続いては最大9歳まで可能な保険です。東京海上日動あんしん生命の「5年ごと利差配当付 こども保険」が9歳まで加入可能です。

この保険も、貯蓄よりも万が一のときの保障に重点を置いた商品です。契約者死亡時の養育年金と、子供が死亡したときの災害死亡保険金が付加されています。

支払保険料総額 受取学資金総額 返戻率
9歳加入 2,097,468円 1,800,000円 85.8%

試算は2019年4月現在それぞれ父40歳、男の子供が9歳としました。アンドライフより少し返戻率が高いですが、それでも100%を下回ります。

参考
5年ごと利差配当付 こども保険(東京海上日動あんしん生命)|価格.com 学資保険 比較
5年ごと利差配当付こども保険 | 東京海上日動あんしん生命保険

最大7歳まで可能な保険

7歳まで加入可能な学資保険はフコク生命とアフラックです。

保険種類 最大返戻率 備考
フコク生命 103.7% J(ジャンプ)型を11歳までに全額払い込みの場合
アフラック 95.6% 親の加入年齢上限は39歳

試算は2019年4月現在、父が40歳、子供7歳(男の子)としました。アフラックは加入上限が39歳だったため、それに合わせています。

フコク生命には、まとめて給付金を受け取るJ(ジャンプ)型と、複数回に分けて受け取るS(ステップ)型があります。より返戻率の高い方を表示してあります。選び方によってはそれなりの貯蓄性が期待できそうです。

参考
よくあるご質問 | フコク生命の学資保険
かんたん保険料試算 | フコク生命
アフラックの夢みるこどもの学資保険 保険料シミュレーション|保険・生命保険はアフラック

3〜5歳程度を想定している保険

続いては加入上限が小学校入学前に設定されている保険です。こちらは日本生命とソニー生命があります。

保険種類 最大返戻率 備考
日本生命 105.3% 加入から5年間年払いで保険料を払い切った場合
ソニー生命 102.1% 加入から10歳までで保険料を払い切った場合

こちらも試算する際は2019年4月時点を起点として、男性40歳、子供3歳(男の子)としました。ちなみに日本生命は最大で6歳になる子供の加入が可能ですが、ソニー生命は公式ウェブサイトでの試算が満3歳までしかできないようになっています。

参考
ニッセイ学資保険Q&A|日本生命保険相互会社
ニッセイ学資保険シミュレーション|日本生命保険相互会社
学資保険のシミュレーション | 学資金準備スクエア | ソニー生命保険

0歳で加入すると最も選択肢が多い

以上、大まかに各学資保険の加入上限年齢と返戻率についてご紹介しました。年齢が上がるごとに選択肢が少なくなるということがお分りいただけたかと思います。

特に、返戻率が高いことで知られる商品ほど、加入上限年齢が低くなっています。もっとも条件が良く、選択肢が多いのは子供が0歳のうちに加入しておくということになります。

出産前の加入も可能

また、出産前に学資保険に加入することも可能です。多くの学資保険では、出産予定日140日前から加入可能という特約をつけているようです。