外国にルーツを持つ子供や若者の、日本での生活を支える活動をしているNPO法人がYSCグローバル・スクールです。日本で国際結婚をした場合や、日本で仕事をするために移住する外国籍の方は増加傾向にあります。
今回の記事では、困難を抱える子供や若者に真剣に向き合うYSCグローバル・スクールについてご紹介します。
もくじ
YSCグローバル・スクールとは？
グローバル・スクールというと、インターナショナルスクールのように英語をベースとした授業を展開している学校と混同しがちですが、YSCグローバル・スクールはそれらの学校とは一線を画しています。まずは、概要と行動指針を確認していきます。
概要
YSCグローバル・スクールは、NPO法人青少年自立援助センターという定住外国人向けの団体が行なっている事業のひとつです。海外にルーツを持つ子どもと若者のための、専門的教育支援を行なうことを目的としています。そのNPO法人青少年自立援助センターは、1977年に不登校の子供をサポートしていた「タメ塾」が原点です。
現在教育支援事業として、2010年に東京都福生市を拠点として、6歳から30代までの子供や若者を年間100名以上受け入れており、東京都在住者のみならず、近隣の県やオンラインによる遠隔授業で、日本全国の子供や若者に授業を届けています。
行動指針
YSCグローバル・スクールのことを理解するには、そのビジョンとミッションを確認するのが一番の近道です。
【ビジョン｜私たちが目指す未来】
～多様性が豊かさとなる未来～
YSCグローバル・スクールが目指すのは、海外にルーツを持つ人々だけでなく、
社会の中の多様な個性が織り成すハーモニーが新たな活力を創出する源泉となる未来です。
（引用元：YSCグローバル・スクールとは｜YSCグローバル・スクール）
【ミッション｜私たちの使命】
YSCグローバル・スクールは「多様性が豊かさとなる未来」を実現するために、すべての海外にルーツを持つ子どもたちへ、専門家による日本語教育・学習支援機会を提供することを目指しています。
全国には、10,000人以上の海外にルーツを持つ子どもたちが、日本語がわからないにも関わらず無支援状態に陥っています。学校で何の支援も得られず、孤立してしまう子どもたちも少なくありません。
私たちが2010年度より培ってきた専門的支援の経験とスキルを、オンラインやネットワーキングを活用しながら、支援を必要とするすべての子どもたちへ届けることで、日本社会の中で安心して学び、生活できる環境を整備してまいります。
（引用元：YSCグローバル・スクールとは｜YSCグローバル・スクール）
このビジョンやミッション達成のために、「多様性」「居場所」を大切にして、「エンパワメント」を心がけ、マイノリティーを作らないという「支援姿勢」を実行しています。
