習い事の中でも人気の高いピアノ。中学生や高校生ともなれば、習い事歴も重ね、演奏の難易度や求められる音楽性も本格的になってくることでしょう。小学生の頃は、晴れの舞台の可愛い衣装が親の楽しみだったかもしれませんが、次のステップとしては、ステージ効果も考えた装いを本人の主体性で選びたいものです。ピアノ発表会でおすすめの髪型を、演奏や曲調、演出効果などとの関係も合わせて、ご紹介します。
もくじ
ピアノ発表会の髪型は何がポイントなの?プロからのアドバイス
ピアノ発表会に適した髪型を知るため、まずはピアノの教授陣が語る、衣装や髪型についてのアドバイスを見てみましょう。
まずは心地よく演奏できること
大人のためのピアノ教室「あおば♪ピアノの部屋」を主宰する北條聡子さんは、ピアノの衣装を選ぶ際に一番大事なのは「心地よくピアノが弾けるということ」と話しています。ピアノを弾いた時に腕が動かしづらい服や着崩れてしまうような服では、肝心の演奏にも影響が出てしまうとのこと。
ヘアスタイルも同様です。北條さんは、せっかくの機会なので少し華やかなヘアスタイルに挑戦してみては、とすすめますが、事前の注意として以下のアドバイスも添えています。
衣装同様に、予めヘア・アレンジをしてピアノを弾いてみて、髪が気になったり崩れてこないかチェックすることを忘れずに!
(引用元:ピアノ演奏会で着る衣装選びのポイント|All About)
サイドの髪を上げることは聴く人が音楽を楽しむためにも
北條さんが髪型について挙げるアドバイスはもうひとつ。聴いている人たちから表情が見えるように、横顔を隠さないということです。
人前で弾くということは「見ながら聞いてもらう」ということで、お客さんは演奏者の姿全体を通して音楽を感じるものです。
(引用元:ピアノ演奏会で着る衣装選びのポイント|All About)
女の子の場合は、サイドの髪を上げて横顔にかからないすっきりとしたアレンジが基本、と頭に置いておきましょう。
衣装や髪型はステージ上の「立ち居振る舞い」の一環
衣装や髪型は、それだけで独立した飾りのような存在ではありません。ステージの演出、ステージでの立ち居振る舞いを構成する大事な一要素です。洗足学園音楽大学・大学院ピアノ科講師の安嶋健太郎さんは、次のように話しています。
演奏は料理と同じだと思うんです。どんなに味が良くても、食器だったり、盛り付けが綺麗じゃないと美味しさも半減ですよね。自分の演奏だけで納得して欲しいと思っていた時期もありますが、”盛り付け”の部分である立ち居振る舞いや見栄えも演奏の一部だと今は思っています。
(引用元:あなたの演奏がもっと輝く!ステージマナーを学ぼう!|PTNA)
安嶋さんは、自身のステージでは、光沢や輝きのある素材や華やかな色のタイやチーフなど、舞台映えするものを選んでいるのだとか。舞台だからこそ映えるものという視点も大切かもしれません。
また、演奏する曲の解釈とリンクさせたステージ演出も、衣装や髪型選びの大事なポイントです。
衣装については自身の生徒にもアドバイスすることがあります。プロコフィエフの戦争ソナタを弾く女子学生に「ヒラヒラのお姫様ドレスはやめてね」など。
ただ演奏するだけではなく、作曲家や楽曲の背景を勉強して、それを踏まえてどういう衣装でステージ作りをするか、ということも楽しみの一つとして考えてもらえると良いですね。
(引用元:あなたの演奏がもっと輝く!ステージマナーを学ぼう!|PTNA)