お子さんのいる家庭の夫・妻のお小遣いの使い道の特徴とは?
夫のお小遣いには昼食代などが含まれていることも
夫のお小遣いには、昼食代や飲み会代、お茶代といった「日々の生活でかかる費用」が含まれている人が多いようです。となると、夫が自由に使えるお小遣いは、お小遣いから「日々の生活でかかる費用」を引いた額、ということになります。しかし、趣味に使うお金・妻への誕生日プレゼント代・美容院代などを、お小遣いのなかの自由に使える額から捻出しようとすると不足することもあります。
そのため、「お弁当や水筒を持参して昼食代を節約する」といった節約をして、自由に使えるお小遣いを増やす工夫をしている男性が多いようです。
妻のお小遣いの使い道が曖昧なケースも
妻はお小遣い制をとっておらず、家計から自由に使っている、というケースが多く見受けられます。「そんなに使っていない」と思っていても、洋服代・美容院代・ママ友とのランチ代といった支出がかさみ、家計を圧迫している、というケースも多く、貯金が貯まらない原因になっていることもあります。
夫がお小遣い制なのであれば、妻もお小遣い制にして公平にすると管理や貯蓄がしやすくなります。妻が家計から自由にお小遣いを使っている場合は、一度現状を洗い直す必要があると言えるでしょう。
【子育て家庭向け】正しいお小遣い額設定方法
まずは家でかかる必要な支出を明確にする
前提として、「お小遣い」は自分の為に使える自由なお金のことです。自由に使えるお金なので、生活する上で必ずかかる支出とは切り離して設定する必要があります。そもそも、生活に必要な支出がいくらなのか曖昧…という場合は、まずは生活に必要な支出を明確にしてから、お小遣い額を決めるようにしましょう。
必要な支出とは、
- 必要な貯蓄額(マイホーム資金、教育資金、老後費用など)
- 臨時支出用費用
- 住宅にかかるお金
- 生活にかかるお金(光熱費、通信費などの固定費用)
といったものです。それぞれいくらかかっているのか、まずは書き出してみましょう。
お小遣いは家でかかる必要支出と切り離して設定する
前項で明確にした「家庭でかかる必要な支出」を除いた金額が、家計の中で「コントロール可能な支出」となります。お小遣い額は、必ずこの「コントロールが可能な支出」の中から捻出するようにしましょう。
また、お小遣いは、あくまでも「自分で自由に使えるお金」です。そのため、「昼食代」「お茶代」といった毎日生きていく為に必要な支出や、「家族とのレジャー代」といった家族の為に必要な支出はお小遣いから捻出せず、生活費のなかから捻出するようにしましょう。
逆に、生活費の中から自分の為に使っているお金(趣味代、飲み会代、自分しか読まない書籍代など)がある場合は、お小遣いから捻出するようにしましょう。
このように、お小遣いを家での必要支出と切り離して設定することで、お小遣いの名目がクリアになり、管理もしやすくなります。
お小遣い額は手取り月収に対する割合で決める
お小遣いの額は世間の平均金額と照らし合わせて決めるのではなく、家計の手取り月収に対する割合で決定するようにしましょう。一般的にふさわしいと言われる、月収におけるお小遣いの割合は、「手取り月収の10%」です。まずは目安として、お小遣いは10%程度と考えておくと良いでしょう。
小さい子供がいる家庭のお小遣いの具体例
小さい子供がいる家庭の場合、子供1人あたりの教育費として1,000万円~2,000万円が必要と言われています。
子供が将来必要になる教育費(大学資金など)を貯めていきながら、高校までの教育費は家計から支払っていくことが必要です。そのため、手取り月収に対してのお小遣いの額も少なくなります。目安として、手取り月収に対して5%~8%ほどと考えておくと良いでしょう。
子供のお小遣いは適正額を考えて設定する
子供のお小遣いも、家計の「コントロール可能な支出」の中から設定します。お小遣い額を設定するときは、子供の学齢に応じた適正額を考えて設定しましょう。
適正額は、以下の2つを足したものです。
- 子供の生活必需品にかかるお金
(仮に子供が小学生であれば、塾へ行くときの交通費、遊びに行くときの飲み物代、お友達へのプレゼント代など)
- 純粋なお小遣い
(年齢×100円など、各家庭で設定したお小遣いの基本額。住んでいる場所や子供のライフスタイルなどに合わせて各家庭で増減することが望ましい)
さらに、子供のお小遣いは子供に管理させるようにするのが理想です。子供の頃からお金について考えるは、将来しっかりとお金を管理する練習にもなります。
家庭でお金について考えてみる
お小遣いの額は家庭のなかで自由に設定できる分、家計に対して適正な額なのかどうか、疑問に思う家庭も多いことでしょう。当記事では、世間のお小遣いの現状と、正しい設定方法をご紹介していますので、ぜひ参考にして頂き、家庭のお金について考える良い機会にしてみてください。
参考
サラリーマンのお小遣い平均は約3.7万円 家計的にはいくらが適正なのか|ファイナンシャルワールド
20代~50代、夫のお小遣いは平均いくら?家計の何%が理想?|All about
「2018年サラリーマンのお小遣い調査」結果について|新生銀行グループ
我が家のお小遣い、高すぎ?FPが見たお小遣い事情と、正しい決め方|保険チャンネル
小学生のお小遣いの適正額は? 子ども自身でできるお小遣いの徹底管理法|マイナビニュース