教育の無償化はどんな負担を軽減してくれる？
2019年10月1日から幼児教育の無償化が、2020年4月4月1日から高等教育の無償化がそれぞれスタートします。保育園・幼稚園の教育費と大学の教育費が軽減されることになるのですが、どのあたりの負担が軽くなるのでしょうか。概要を見てみましょう。
幼児教育の無償化、その対象は？
就学前の幼児教育無償化の対象となるのは、次のような子供たちです。
| 保育所、認定こども園、保育ママなどの地域型保育 | 幼稚園 | 幼稚園の
預かり保育 |
認可外
保育施設 |
障害児
通園施設 |
|
| 3～5歳の子供 | 無償 | 月額2.57万円まで無償 | 月額1.13万円まで無償 | 月額 3.7 万円まで無償 | 無償 |
| 0～2歳の子供
（住民税非課税世帯のみ） |
無償 | 月額2.57万円まで無償 | 月額1.13万円まで無償 | 月額 4.2 万円まで無償 | 無償
※既に実施済 |
ただし、通園送迎費、食材料費、行事費など実費徴収されているものについては、無償となりません。
高等教育の無償化、その対象は？
高等教育無償化の対象となるのは、次のような要件を満たす学生たちです。
- 大学、短期大学、高等専門学校、専門学校の学生
- 住民税非課税世帯の学生
- 年収300万円未満の世帯については住民税非課税世帯の3分の2、年収300万円から年収380万円未満の世帯については3分の1の額で支援
無償化される学費の内容は次の通り。
①授業料等減免
| 大学 | 短期大学 | 高等専門学校 | 専門学校 | |
| 授業料 | ||||
| 国公立 | 約 54 万円 | 約 39 万円 | 約 23 万円 | 約 17 万円 |
| 私立 | 約 70 万円 | 約 62 万円 | 約 70 万円 | 約 59 万円 |
| 入学金 | ||||
| 国公立 | 約 28 万円 | 約 17 万円 | 約８万円 | 約７万円 |
| 私立 | 約 26 万円 | 約 25 万円 | 約 13 万円 | 約 16 万円 |
（上限額）
②給付型奨学金
| 国公立（大学・短大・専門学校） | 私立（大学・短大・専門学校） | |
| 自宅生 | 約 35 万円 | 約46 万円 |
| 自宅外生 | 約 80 万円 | 約 91 万円 |
（年額）
ただし、学生の学業成績や学校の教育体制などについて、対象となるための要件が課されます。
参考
文部科学省『幼児教育の無償化に関する住民向け説明資料』
文部科学省『高等教育無償化の制度の具体化に向けた方針の概要』
