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お花屋さんになりたい! 消防士になりたい! 将来について、夢を膨らませる子供たちについて、親は何ができるのでしょうか。また、何もしたいことのない、何も見つからないという子供たちもまだまだ多いでしょう。子供たちから職業について相談があったときサポートできるようにアンテナを張っておくのも、現代の親の勤めの1つかもしれません。
小中学生の将来就きたい仕事についてのアンケートをみると、10年前と現在ではその職種に大きな違いがあります。混迷する経済状況から安定性を求めるという理由もあるでしょうが、それだけでなく10年前に人気があった仕事がなくなっているという現実もあるのです。将来どんな仕事に就けばいいのか、どんな仕事なら自分に合っているのか、考えても答えが見つからずに悩んでいるという子供も多いでしょう。人口減少、労働力不足といわれている現代は就職も売り手市場と言われていますが、そのことと自分の適職に就けるかどうかはまた別問題です。
自分にあった仕事に就かないと続かずにすぐに離職してしまう、一度挫折すると自信がなくなって就職、離職を繰り返すようになってしまうこともあります。そこで、自分にあった仕事の見つけ方や自分の能力や適性を理解する方法などについて解説します。
もくじ
自分にあった仕事の見つけ方
現在働いている人のなかで「この仕事は自分の天職だ」と言える人はどれくらいいるでしょうか。趣味と実益を兼ねて楽しみながら収入を得るということは簡単なことではありません。結局のところ何かを妥協して仕事につくものですが、それでも自分に合わない仕事に就くとやりがいや達成感を感じられず、すぐにやめてしまう可能性があります。
すべてがベストな条件で働くことは難しいものですが、せめて能力や適性、やりがいの面で自分にあったものを見つけるようにしましょう。途中離職、転職する人はその理由として「ほかにやりたい仕事があった」と言っています。子供と一緒に、自分にあった仕事を見つけるための方法について考えてみましょう。
自分の好きな事・夢中になれる事を書き出してみる
ただ頭のなかで考えていても堂々巡りで結論はでません。大切なことは自分を客観視することであり、そのためには紙に書くことです。
日記をつけている人が効率的に時間を使えるようになるように、頭のなかにあるものを目に見える文字にすることで考えを整理したり、検討したりすることができるものです。子供と一緒に、それまでに好きだったことや夢中になれたことなどを箇条書きにするようにしましょう。リストアップしたらそのなかで仕事につながりそうなものをピックアップし、関連する職業に当てはめてみると整理できます。
自分自身がどんな性格か分析する
大学生から始まる就活の面接では、自分の長所や短所を客観的にとらえられているかということが問われるため、自己PRできることが重要となります。自分にあった仕事を見つける際にも、客観的な自己分析が必要となります。
好きなこと、嫌いなこと、思考や行動のパターンなどをいくつも書きだしていくうちに自分がどんな性格であるかを知ることができるでしょう。職業には求められる素質や思考などがあるため、あてはめることで向き、不向きをみることができます。
家族や友人に意見を聞いてみる
自分を客観視することが難しい、考えても分析できないという場合は、周りからみた自分の性格や適性に関する意見を聞いてみるという方法もあります。子供が幼いころから身近に接している家族や何でも話せる友人であれば、遠慮なく話してくれるかもしれません。
自分では見えない性格や適性から、自分では会っていると思っていた仕事には合わないと納得することもあります。人間は思い込みが強い動物なので、客観的な周りの意見に耳を傾けることは大切なことです。
気になる・憧れの仕事をしている人から話を聞く
自分にどんな仕事が合っているかがはっきりしていなくても、子供がこれまでの人生のなかで憧れたり、気になったりした職業はいくつかあるのではないでしょうか。自分には能力や適性がないと勝手に決めつけてあきらめてしまっていることもあるでしょう。
少しでも興味のある職業があるのであれば、実際にその仕事に就いている人から話を聞いてみるのもいい方法です。適性や能力が合致してやれそうだと思っていた仕事が、実はイメージとは違っていたということも分かるでしょう。
実際にアルバイトやインターンシップをする
現在、小中学校や高校では数日間を費やす職場体験学習に重点が置かれています。子供の通う学校でもチャンスがあるかもしれません。キャリア教育の一環ですが、その背景にはフリーターやニートなどで定職に就こうとしない若者が増えていること、仕事についてもすぐに離職してしまうことが考えられます。
興味がある仕事はパンフレットやネットで仕事内容を確認しても、実際のところは分からないものです。アルバイトやインターンシップを活用して、実際に現場で働いて経験してみるのが一番と言えるでしょう。
まとめ:自分にあった仕事を見つけてみよう
人は生きるための収入を得ることを目的として仕事に就きます。しかし、お金の問題だけなら仕事への適性や適職という言葉は存在しないでしょう。少しでもやりがいや達成感、楽しみを見出しながらできる仕事だから長く続けることができます。
子供が自分にどんな仕事が合っているのかよく分からないと悩んでいるときには、客観的に自己分析を行い、能力や才能、適性や性格をよく理解できるようにしましょう。また、アルバイト、インターンなどで実際に働いたりするのもおすすめです。子供と相談しながら、子供に合ったアプローチの方法で適職を見つけましょう。親も子供たちの夢を追うサポートができるよう、早くから情報収集に勤めておきましょう。