子供が不登校になってしまったら、まずは勉強させるよりもしっかり休息し、不登校の解決を優先しなくてはなりません。しかし、子供が学校に行けない間も、授業はどんどん進んでいます。不登校問題が解決し、子供がいざ学校へ復帰しようとしたときに、障害になりかねないのが勉強の遅れです。したがって、不登校期間中も、回復期に入ったら勉強することが大切です。
勉強をする方法は、独学、塾へ通う、家庭教師をつけるなどの方法があります。どの方法がいいかは子供の性格や状況によって異なりますが、家庭教師は不登校の子供に対応しやすい特徴があります。この記事では、家庭教師の選び方をご紹介します。
もくじ
不登校の子供に家庭教師をつけるメリットと注意点
子供のペースで勉強が進められる
不登校で一定期間勉強ができないと、たちまち勉強が遅れてしまいます。家庭教師なら子供の学力にあったレベルからスタートできます。学校の画一的な授業についていけなかった子供でも、家庭教師なら分かるまでていねいに教えてもらえます。できなかったことができるようになると、自信につながります。
子供が最も安心できる環境で勉強できる
外出する必要がないため、体力的心理的な負担が軽く、その分の力を勉強に振り向けることができます。また、学校や塾だと周りの目が気になり質問がしにくく、分からないまま次に進んでしまうことがあります。その点、自宅であれば他人の目を気にせず、確実に分かるまで質問でき、安心して勉強に取り組むことができます。
家庭教師が子供のよき相談相手になることも
家庭教師は通常週に1～2度授業を行います。週に数時間という限られた時間のため、お互い疲れることなく「ほど良い関係」を保ちやすいでしょう。家庭教師が教える内容は勉強だけにとどまりません。学習目標の立て方、勉強の進め方などに加え、時には人生や生活についても良き相談相手となります。同世代の友達ではなく、大人の相談相手がいるということは、子供にとっても親にとっても心強いことです。
時期選びと人選は慎重に
勉強の開始時期は慎重に見極めたほうがいいでしょう。勉強を始めるには、分からない問題に向き合う姿勢が必要です。心が不安定な時期に勉強を始めると、勉強の遅れに焦りを感じて不安が増幅し、不登校が悪化する可能性があります。
最適な開始時期は、本人が「勉強しよう」と思ったときです。勉強を再開すると、子供は「勉強の仕方が分からない」「以前勉強した内容を忘れてしまった」などの不安を感じます。そこで家庭教師をつけると、家庭教師が子供の不安を取り除いてくれるため、子供も家庭教師を信頼できるでしょう。
開始時期が決まったら、次は先生選びを慎重に行ってください。不登校の子供は人間関係がトラウマになっていることが多くあります。成功体験を積み重ねていかなければならない大切な時期に人間関係で失敗してしまうと、今まで積み重ねてきたものまで台なしになりかねません。
