5月の第2日曜日といえば母の日、そして6月の第3日曜日は「父の日」です。普段はなかなか言葉にすることができない感謝の気持ちを伝える絶好のチャンスですが、母の日と父の日の由来はご存知でしょうか? 今回は母の日と父の日の由来や、おすすめのプレゼントについてご紹介します。
もくじ
母の日と父の日の由来
母の日といえば、カーネーションを贈ることが定番となっていますが、これは、母の日が誕生したアメリカでのあるエピソードが元になっています。一方、父の日は日本ではあまり知られていませんが、黄色いリボンを贈る習わしがあったといわれています。母の日と父の日が始まった経緯や由来について、それぞれご紹介します。
母の日について
まずは、母の日の由来についてご紹介します。母の日は毎年5月の第2日曜日となっていますが、これは、母の日発祥の地であるアメリカにならい、日本でも祝日として制定されるようになったといわれています。
母の日にはカーネーションを贈るのが習わしとなっていますが、アメリカのある母と娘のエピソードがきっかけとなり、カーネーションが贈られるようになったと伝えられています。
アメリカ発祥の母の日
今から100年ほど前に、アメリカのウエストバージニア州に住むアンナ・ジャービスさんが、1905年5月9日に亡くなったアンナさんの母、ミセス・ジャービスさんを追悼するために、フィラデルフィアの教会母の三回忌に白いカーネーションを配ったといいます。この日が1908年5月10日、5月の第2日曜日だったことから、母の日が5月の第2日曜日となったといわれています。
アンナさんは、母に感謝する日を祝日にするための普及運動を始め、1910年にウエストバージニア州が「母の日」を祝日として認定したことがきっかけとなり、当時のアメリカ大統領もアンナの気持ちに心を打たれ、その4年後には、5月の第2日曜日が「母の日」に制定されるまでとなり、アメリカ国民の祝日となりました。
赤いカーネーションと白いカーネーションの意味
母の日に赤いカーネーションを贈るのが一般的ですが、アンナは母が白いカーネーションが好きだったことから、墓前に白いカーネーションを供えたといいます。最初は健全な母には赤いカーネーションを、墓前には白いカーネーションを贈ることが習わしとなっていましたが、子供が悲しい気持ちになることを危惧し、赤いカーネーションに統一されるようになったといわれています。
父の日について
父の日が制定されたのも、母の日と同じアメリカが最初だったといわれています。父の日は母の日の後に制定されたもので、アメリカでは黄色いリボンを贈る活動があったとされています。
父の日は母の日の後にスタート
父の日の始まりは、アメリカのジョン・ブルース・ドット夫人の活動がきっかけといわれています。南北戦争が終わった後で、男手ひとつで6人の子供を育ててくれた父親に対し、感謝の気持ちを表したいと考えたことから、「母の日と同様に父の日を作ろう」と1909年ごろから普及活動をスタート。母の日制定から約60年後の1972年に、アメリカ国民の祝日として認められることとなりました。
ドット夫人が父の墓前に白いバラを供えていたことから、アメリカでは父の日にバラを贈ることが習わしになったそうです。
黄色いリボンを贈っていた?
父の日は母の日と同様に日本へもその習わしが伝えられ、1980年代ごろから広がっていったといいます。1981年に設立された「FDC日本ファーザーズ・デイ委員会」では、父の日に黄色いリボンを送る活動が展開されたといいます。黄色はイギリスでは「身を守る色」と信じられ、アメリカでは「愛する人の無事を願う黄色いリボン」として人々の間で信じられていたといいます。
お父さんへの感謝の気持ちを表すために、昔は黄色いリボンを贈ったという方もいることでしょう。