日本では毎年5月に設定されている「母の日」は、日ごろなかなか伝える機会が少ない感謝の気持ちをお母さんに伝える日として、広く一般的に知られています。しかし、なぜ日本には「母の日」があって、それが5月の開催であるのかなどを、知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、母の日が日本で行われるようになった由来や、世界各地の母の日、2019年の母の日はいつなのか、10年先までの母の日カレンダー、また母の日にお母さんに贈ると喜ばれるかもしれない、おすすめのプレゼントについてご紹介します。
もくじ
母の日とは
そもそも母の日とは、どのような日のことをさしているのでしょうか。その由来や世界中ではどの日となっているのか、2019年の日本の母の日などをご紹介します。
母の日の由来
日本の母の日はいつごろから、どんなことがきっかけで設定されるようになったのでしょうか。まずは母の日の由来についてご紹介していきます。
日本の母の日はアメリカが起源
日本で現在行われている「母の日」は、1人のアメリカ人女性が自分の亡き母を偲んで行った「記念会」がきっかけとなって行われるようになったと言います。
1907年のアメリカのウェストバージニア州に住むアンナ・ジャービスさんという女性が、亡くなった自分の母親が生前、日曜日に教師をしていた教会で「記念会」を行いました。その際に、母親の好きだった白いカーネーションを教会に来ていたみんなに贈ったそうです。
その後、アンナさんの「亡くなった母親を思う気持ち」に感動を覚えた人たちが、翌年の1908年5月10日に教会に集まって「母の日」を実施しました。この時にアンナさんは、参加者全員に白いカーネーションを手渡したそうです。このことが、「カーネーション=母の日のシンボル」となっている由来ともされています。
アンナさんの行動から始まった教会での「母の日」は、1910年にはウェストバージニア州で「母の日」として認定されました。さらに4年後の1914年には、ウィルソン大統領がアメリカ国民の休日として、5月の第2日曜日を「母の日」として定めました。
普及のきっかけはアンナ・ジャービスの手紙
アメリカで国民の休日とされた「母の日」ですが、実は日本で一般的になったのも、アンナ・ジャービスさんが最初のきっかけとなっています。
1913年にアンナ・ジャービスさんは青山学院大学に手紙を送りました。その手紙の内容に感銘を受けた女性宣教師たちが熱心に働きかけ、日本で「母の日」が定着していくきっかけを作っていきます。
その後、一般に「母の日」が普及するのに森永製菓が一役買いました。1937年に「森永母の日大会」が豊島園で開催され、メディアで取り上げられたことが全国的に母の日が広まったきっかけだと言われています。その後、1949年ころより発祥の地であるアメリカにならって、日本でも5月の第2日曜日が「母の日」とされるようになりました。