さわやかで過ごしやすい季節の後にやってくる梅雨。「洗濯が困る」「布団が思うように干せない」「部屋の湿気がこもる」などの声も毎年挙がってきます。
今回は、そんな梅雨の時期をより快適に過ごすための湿気対策グッズと、梅雨時の注意点についてご紹介します。
もくじ
梅雨の時期の湿気の特徴とは?
地域差もありますが、毎年5月終わりになると日本の近くに偏西風が吹きます。そのときにオホーツク気団・揚子江気団・小笠原気団・熱帯モンスーン気団の4つの気団が発生し、日本列島に停滞します。それがいわゆる「梅雨前線」です。この梅雨前線が停滞していると、雲が多いどんよりした天気となり、雨が降りやすくなります。
さらに、梅雨の時期になると気温の上昇とともに、空気の温度も高めとなります。そのため、空気中に含まれる水分量の割合が多くなります。そして、湿度が80%前後になるとカビが繁殖しやくなり、蒸し暑く、かつ不快に感じるようになるのです。
室内の湿気が多い状態が続くと、ホコリに潜むカビによって、水虫やアトピーといった皮膚疾患やトラブルや気管支喘息などを引き起こしやすくなります。室内では、そんな梅雨の時期を快適に過ごせるようエアコンを除湿モードにするなどの対策が取られています。
梅雨対策をしておきたいお家スポット
家を快適な空間にするためには、窓を適度に開けて空気の入れ替えをするのがいいと言われています。とはいえ、やはり梅雨となると湿度が高めですから、思い通りに空気の入れ替えるのは難しいのが現実です。ほかにも梅雨の晴れ間に不在だったこともあり、空気の入れ替えのタイミングを失ったというケースもよくあるパターンです。
特に家の中でも湿気がこもりやすいスポットは、収納・下駄箱・ベッドの3つ。梅雨に向けて対策をしないとカビなどが増殖し、取り返しがつかなくなります。
収納&下駄箱
普段使いするものと、そうでないものをストックする収納と下駄箱は、窓も通気口もないことが多く、ドアやふすまを開けないと密閉されています。梅雨の時期に何らかの対策をしていないとカビの臭いも充満してしまうこともあります。
また、普段よく開閉をしても、お家の構造や家の周辺の環境によっては、湿気がこもりやすくなることもあります。
ベッド
ベッドに敷いてあるマットレスは意外と汗を吸い込むので、知らぬ間にカビが生えるアイテムです。また、マットレスは、ベッドの骨組み部分と密接な状態になっています。もし、ベッドのフレームが木材なら、骨組み部分にもカビが繁殖する可能性もあり、ダメージを与えてしまうこともあるでしょう。
カビの繁殖を避けるには、面倒でも定期的にベッドフレームとマットレスの間に適度な空気の通り道を作ることをおすすめします。