失敗は成功のもと? 親は子供の失敗にどう対応すれば良いのか

「失敗は成功のもと(基)」はことわざの中でも、かなりポピュラーに使われる常套(じょうとう)句です。ただし、使い方を間違えていたり、使うべき場面ではないところで使ってしまったりしていることはないでしょうか?

子供が失敗をしたときに親が「失敗は成功のもと」と励ますることがありますが、果たして、それは本当の意味で正しいのでしょうか。この記事では親が子供の失敗に直面したとき、どのような心構えで対応すればいいのかをまとめました。子育て中の方はぜひ参考にしてください。

「失敗は成功のもと」とは?

そもそも「失敗は成功のもと」とは、どのような意味で使われるのが正しいのでしょうか? ここでは意味と使い方についてご紹介します。

意味

故事ことわざ辞典には、2つの意味が示されていました。

失敗することによってやり方を改めることができ、かえって成功へと繋がることになるから、一度や二度の失敗にくじけるべきではないという教え。

また、失敗してもその原因を追究しなかったり、やり方を改善しようとする姿勢がなければ、また同じような失敗をくり返すだろうということ。

(引用元:失敗は成功の基|故事ことわざ辞典)

前者の意味はよく使われるので知っている人も多いはずですが、後者の意味はどうでしょうか。言われてみれば確かにそうだと思える意味ではありますが、1の意味で使用している人が大半かもしれません。

使い方

実際に「失敗は成功のもと」を使うときにはどのように使えばいいのか、いくつか例文を見てみましょう。

  • 失敗は成功の基といいますが、技術開発の現場では失敗は日常茶飯事です。失敗してこそ新しい技術が生まれるのです。
  • 「失敗は成功の基なんだから、一度や二度の失敗でクヨクヨすることはないよ。」と言われた。
  • エジソンは発明王と呼ばれるが、失敗の連続だった。しかし失敗は成功の基で何度も挑戦したからこそ、あれほどの発明ができたのだろう。

(引用元:【失敗は成功の基】の意味と使い方の例文(類義語・語源由来・英語訳)|ことわざ・慣用句の百科事典)

「失敗は成功のもと」の使い方で注意しなくてはいけないのは、「失敗をすればいい」「失敗をたくさんしたから成功する」という意味ではないということ。「失敗したときに反省し、自分の行動を見直すことで成功に近づいていく」という意味であることを踏まえた上で使うことが大切です。

失敗を成功につなげるためにはどうすればいい?

実際に失敗をしてしまったとき、その結果を成功につなげるためにはどのようにするべきなのでしょうか。ここでは子供が失敗したときの4つのポイントをご紹介します。

失敗を受け入れる

失敗を受け入れられない場合、次に起こす行動がさらなる問題を引き起こす可能性があります。

  • 失敗したことを隠すために嘘をつく
  • 怒られたくないから言わない
  • 知らなかったことにする
  • 他人のせいにする

それらを防ぐためには、まず親が子供の失敗を受け入れてあげることが大切です。子供の失敗を認めずにただしかるだけでは、子供が委縮してしまいます。一緒に失敗の原因を考えたり、次に同じ失敗をしないための方法などをアドバイスしてあげましょう。

失敗した原因を考える

同じ失敗でも不意にしてしまったことの結果なのか、故意で失敗したのかを親がきちんと見極めましょう。

不意の失敗なのであれば、きつくしかっても効果はありません。命の危険があったり他人に迷惑をかけることだったりしたら、その原因をきちんと伝え、その失敗の結果起こることがどのくらい危険なのか、どのくらい迷惑をかけるのかということだけを教えればいいのです。

故意の失敗とは、例えばお友達の悪口を言う、意地悪をするということなどです。このようなときは子供が意識して犯した失敗なので、分かるようにきつくしかる必要があります。自分がやられて嫌なことをするというのは、故意の失敗以外の何ものでもありません。このような失敗をたくさん積み重ねても、何も生まれないのです。

どちらの失敗だったのか、その原因を親がきちんと見極めて対応を変えることが大切です。

過保護にならない

子育ての最終目標は「子供の自立」です。そのために親が一番してはいけないこと、それは過保護です。

先回りして何でも親がしているようでは、子供はいつまでたっても自分の力で何かを成し遂げ、自立への成功体験を得ることができません。

自分で考えて、その結果が失敗だった場合はきちんと学習します。「次からはこうしよう」という意識も高まるのです。

失敗を恐れて自分で考えることをさせないのは、子供にとっては害でしかないということをしっかりと覚えておくようにしましょう。

次失敗しないためにどうすれば良いか解決策を考える

子供が自分で考えて出した結果が失敗だと気付いたとき、責めるのは間違っています。

「今回は間違えたけど、次回からはどうしたらいいと思う?」と子供に問いかけて、考える時間を作ってあげましょう。

このときに「こうしなければいけない」と親の意見を一方的に押し付けてはいけません。できれば子供に考えさせ、難しいようなら一緒に考えてアドバイスをしてあげる程度にとどめておきましょう。

失敗を失敗で終わらせないこと、その方法を教えてあげることが大切なのです。